え、まだ11acじゃないの? 無線LANルーター特集 第5回
4×4対応のバッファロー無線LANルーターの決定版!
6年前の製品より5倍以上高速!買い替えに最適なコンパクト11ac 4×4ルーター
2016年12月16日 19時45分更新
無線で接続する端末が多い場合はアンテナ数が重要
無線LANルーターを購入する際、対応規格とともに気になるのがアンテナの数。1×1や2×2と送受信数のアンテナ数で表現され、接続する端末側も複数のアンテナを備える場合は、MIMO(multiple-input and multiple-output)といった機能により、通信品質が向上する。一部の低価格な製品を除けば、PCはほぼ2×2に対応し、最近はスマホも2×2が一般化してきたため、コスパを考えるなら2×2と考える人が多い。
しかし、スマホやPC、ゲーム機と多くの機器を1台の無線LANルータに接続してデータ通信を行なうという状況も少なくない。そうした場合、同時に接続している機器すべてが、常に最大の速度でデータ通信が行えるわけではない。一般的な無線LANでは一度に通信できるのは1つの機器に対してのみで、複数の機器を接続している場合には、短時間で接続を順に切り替えつつ通信を行なっている。
時間あたりの通信量の最大値が決まっていて、それを複数の機器で分け合っていると考えるとわかりやすいだろう。また、当然その処理をこなせるだけのパワーも必要となるが、安価な無線LANルータでは搭載するCPUの性能が低く、処理が間に合わずにそこでも性能が低下する場合がある。
WSR-2533DHPはハイエンド製品のため、実売価格1万4400円台と、同社の2×2対応「WHR-1166DHP3」と比べると倍以上の値段とやや高価だ。しかし、無線LANルータは短期間で買い換えるものではなく、また安定して快適に利用したいなら、多少高くてもハイエンドの製品を選んでおくべきだ。
WSR-2533DHPは802.11ac準拠で最大1733Mbpsの超高速通信に対応するだけでなく、それだけの速度を最大限引き出せるように、高性能なCPUを搭載。802.11ac対応のスマホなどを利用する場合には、1台当たりの接続速度が高まることで、同じデータ量を転送する場合でも、低速な規格で接続している場合と比べて通信時間が短くなり、素早く通信が終了する。また、高性能なCPUで安定した処理が行えるため、複数機器を接続している場合でも速度低下が起きにくいのだ。
また、アンテナを本体に内蔵する点も大きな特徴。アンテナ感度という点では、外付けアンテナを備えるWXR-2533DHP2のほうが有利にはなるものの、全方位に安定的に電波が届くよう最適化してアンテナを搭載しているため、一般的な家庭であれば隅々まで安定して電波が届く。
加えて、特定の方向に電波を集中させて感度を高める「ビームフォーミング」や、ビームフォーミング非対応の一部iPhoneシリーズなどでスループットを高める「ビームフォーミングEX」といった機能も搭載しているので、アンテナ内蔵とはいえ、実利用時に問題となることはほとんどない。もちろん、外部アンテナがないためスッキリとした外観となっているので、リビングルームに設置する場合でも大きな違和感がない点も嬉しい。
背面に用意された4ポートのLANポートとWANポートはすべてギガビットLANに対応し、高速な光回線の速度を最大限活用できるのはもちろん、LAN内でのPCやスマホ間でのファイル転送なども快適。また、ファームウェアを自動的にアップデートする機能を備えており、脆弱性問題への対応も手間いらず。この他、接続端末ごとに通信可能時間を設定できるアクセス制限機能や、インターネット上の様々な有害サイトから子供を守る「i-フィルター for BUFFALO」(有料、60日間無料お試し可能)など、ペアレンタルコントロール機能も充実。家庭で利用する無線LANルータとして、申し分のない充実した機能を備えている。
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