え、まだ11acじゃないの？ 無線LANルーター特集 第5回

4×4対応のバッファロー無線LANルーターの決定版！

6年前の製品より5倍以上高速！買い替えに最適なコンパクト11ac 4×4ルーター

「AirStation引越し機能」で旧製品からの乗り換えもラクラク

　WSR-2533DHPを購入するユーザーは新規に無線LANルーターを購入する人だけではなく、数年前に購入して利用している無線LANルーターからのアップグレードを考えている人も少なくないはずだ。ただ、そういったときに面倒なのが、無線LAN設定の再設定だろう。無線LANルーターには出荷時にSSIDやパスワードが設定されているが、製品によって異なっており、スマホなどの無線LAN対応子機すべてでSSIDやパスワードを設定し直す必要がある。また、旧製品と同じSSIDとパスワードを新規の無線LANルーターに登録しなおしてもいいが、その作業も結構面倒だったりする。

　しかし、WSR-2533DHPには、そういった面倒な無線LAN設定を簡単に行なえる機能が用意されている。それが「AirStation引越し機能」だ。AirStation引越し機能は「AOSS」や、ほとんどの無線LANルーターが備えている「WPS」と呼ばれる無線LANの接続設定を簡単に行なう機能を活用することで、これまで利用していた無線LANルーターに設定されているSSIDやパスワードの設定を自動的に転送し、スマホなどの無線LAN子機側の設定を変更することなく利用できるようにする機能だ。

　使い方も非常に簡単で、WSR-2533DHP本体正面に用意されている「AOSSボタン」と、それまで使っていた無線LANルーターのAOSS（またはWPS）ボタンを操作するだけ。しかも、バッファロー製の無線LANルーターでしか利用できないことはなく、WPSに対応している無線LANルーターなら他社製のものでも問題なく活用できる。

　詳しい手順は付属のマニュアルに記載されているが、WSR-2533DHP側で2回、これまで使っていた無線LANルーター側で1回と、わずか3回のボタン操作だけで、これまで使っていた無線LANルーターに設定されているSSIDとパスワードが転送され、スマホなどで無線LAN設定を変更することなく、WSR-2533DHPに接続できた。

　動作としてはWSR-2533DHPで初期設定されているSSIDとパスワードはそのままに、転送元で利用していたSSIDとパスワードを追加で登録し、全てを有効とすることで実現している。もし、旧製品の無線LANルーターで、暗号化設定として脆弱性を指摘されている「WEP」などを利用している場合には、旧製品の設定を移行せず、新規に設定し直すのがお勧めだが、旧製品でも「WPA2/AES」など強固な暗号化設定を利用しているなら、AirStation引越し機能を活用して、移行作業を省力化しよう。

画面は旧製品（WZR-HP-AG300H）のもの。このSSIDとパスワードが引っ越し機能で引き継がれる

セキュリティー情報もそのまま転送するため、旧製品が脆弱性を指摘されている“WEP”までしか対応していない場合は、変更は手動でき行なう必要がある点は注意