チェキと同スペックでも高額になる価値がある
カラーとモノクロを合わせて数十枚の撮影をしてみたが、チェキを知らない筆者に、両者の間に違いがあるかどうかはまったくわからない。楽しければいいのだと思う
ゾフォートはデジタルカメラ時代に、ライカカメラAGがインスタントカメラの雄としてすでに世界で認知されたチェキの大人バージョンである「instax mini 90 ネオクラシック」をライカ独自のブランド哲学でリ・デザイン、リ・メイクしたインスタントカメラだ。
「DESIGNED BY LEICA CAMERA GERMANY」メッセージにも極めて興味あるし、「AUTOMATIK-HEKTOR(ヘクトール) 1:12.7/60」とわざわざレンズリング上に記述された意図にも興味はあるが、実際に筆者はチェキを使ったこともなければ持っていた事もいないので、実際のところ何がどう違うのかまったく理解していない。
購入してすでに1ヵ月弱、さまざまなシーンで写真を撮影してみたが、オールディーズなポラロイドカメラに現代の互換フィルムを入れて、老体に鞭打って撮影するのと同じくらい楽しいということは間違いないだろう。
インスタントカメラの撮影フィルムはメーカーや時代によって異なる。個人的好みはやはり“奇跡のカメラ”であるランド博士の創った元祖ポラロイドカメラの正方形に近い大型写真(左端)だ。右隣は、国内未発売のポラロイドカメラ「Z2300」のフィルム画像。右端の2枚がゾフォートの出力だ
インスタントカメラのアウトプットは限りなく正方形に近く、一辺にメッセージを記すスペースが確保されているのが、伝統的かつ最も理想的ではあるが、ランニングコストと出力クォリティーの両方を天秤にかければ、リーズナブルなチェキサイズもそれほど悪くはない選択だろう。
ネットショップを覗いてみても、ライカ・ゾフォートは、同じスペックであると言われるinstax mini 90 ネオクラシックと比較して、時に2倍の価格差である場合もある。
実際の絶対的金額差は1万数千円近辺だろう。筆者は撮影結果が同じでも、オークションで1万円近い値付けで売られている赤いLeicaブランドロゴ-マークと、マチュアな工業デザインには十分その価値はあると判断した。
今回の衝動買い
アイテム:「ライカ ゾフォート」
価格:マップカメラWEBショップにて3万2800円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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