電子辞書は、PCやスマホが普及しても一定のシェアを持つ。作業に集中したい場合にちょうどいい、もしくは辞書は辞書であるべきといった考えの人がいるからと思われる。
また、PCかスマホで調べようとして、気がつけば数時間もの間、関係のないことをしていた経験のある人もいるのではないだろうか。今回チェックするシャープのペン型スキャナー辞書「ナゾル」は新手の電子辞書だ。
見た目はただのぶっといペン
ナゾルは、国語モデルである「BN-NZ1J」と英和モデルの「BN-NZ1E」が用意されている(どちらも実売価格は1万4000円前後)。いずれも形状は共通しており、サイズは幅158×奥行36×厚さ21mmで、容器の大きいペンに近い持ち心地だ。
電源は単4乾電池×2で、電池込みでの重量は約86gになり、使用時間はカタログスペックによると、1日30回の読み取りをした場合で約30日となっている。BN-NZ1JとBN-NZ1Eの違いは、カラーリングと搭載される辞書の違いだけの模様。
先端部のキャップを外すと、スキャナーを確認できる。先端部はクリアパーツを採用しており、どこをスキャンしているのかがわかりやすい。
ボタン類を見ると、スキャン/電源ボタンと十字キー、バックキー、決定キーだけ。スキャンする場合はスキャン/電源ボタンを押すだけでスタートできる。
搭載されている辞書は、BN-NZ1Jが「スーパー大辞林 3.0」(収録項目約26万5000)で、BN-NZ1Eが「グランドコンサイス英和辞典」(収録項目約36万)となっている。
以上のように収録項目数は多い。ただし、表示の最適化のため、割愛されている部分もあるとのことだが、専用機としては十分なものだろう。
またスキャンについては、左右関係なく使用でき、BN-NZ1Jは縦書きのスキャンにも対応する。フォントサイズは6~22ポイントまで対応しており、書籍の本文だけでなく、見出しのスキャンも可能だ。
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