人体再現VRマスクロボットが気になるTechCrunch Tokyo 2016
北島:年末の気配が近づいており、イベントなどもいよいよ増えてきてがんじがらめな編集部ですね。本日もよろしくお願いいたします。
鈴木:11月なのに突然の雪。こんな日に限って、外の打ち合わせゼロでした。いつもなら1日3ヵ所、4ヵ所回っているんですが。
北島:さすがアスキー編集部を代表する晴れ男なだけありますね。電車も遅れるし、ろくなもんじゃないですよ外出。
鈴木:まぁ会社に着くのに……うん時間かかりましたけどね。
衝撃ビジュアルの人体再現マスクのVRシステム
鈴木:TechCrunch Tokyo 2016に行ってきました。
北島:じつは会場にはここ数年は盛田・北島が行っていたので、なにげに初参加のガチ鈴木さんですね。
鈴木:ステージの構成といい、ブースも活気があって、スタートアップらしいイベントでしたね。
北島:やっぱり大きな箱でやりたいものですよね。
鈴木:われわれは聖地ビックサイトででも?
北島:でも、そう考えるとやはりちょっとジャンルが違ってもくるとか思ったり……。
鈴木:では、イベントチェックに戻りましょう。
北島:ですね。始めて知る企業も多かったのではないかと思うので、気になるところをお知らせください。
鈴木:いきなり、インパクトある写真を上げてみました。ADAWARP ROBOTICSという企業のロボットです。
北島:HMDがあるからVRと思いましたがロボなのね。右側の人体模型のようなマスクが気になります。
鈴木:このマスクは実際の人からとったものなので、リアル。リアルですよね。
北島:まさか動くの……?
鈴木:動きますよー。VRヘッドセットの動きに合わせて、マスクも動く動く。
北島:……(動画視聴)。動くのは表情じゃなくて、あくまでマスク(首)なんですね。静止画だと素直にきもいと思ってしまったんだけど、現場で見たら違うのかな。不気味の谷を越える越えないの話ではないのかな。
鈴木:実際には何でもいいそうですよ。マスクじゃなく、ぬいぐるみでもできちゃいます。
北島:さすがに表情のモーフィングを立体で……というわけではないと。機敏な動きができそうですね。
鈴木:離れたところに連れて行って、自宅で自由に動かせて景色を楽しめると。
北島:連れていくのは別の誰かなのかな。
鈴木:そうですね。でも、きっと将来的には自ら動くんでしょうね。ロボットですから。さてお次はメインのステージイベント、スタートアップバトルです。
北島:バトってましたか、今回も。
鈴木:バトってましたね。タウンWiFiとか。とか。
北島:タウンWiFiはなにげに近いところにしっかり利用しているユーザーがいて、考えを改められましたね。ユーザー目線大事。
鈴木:とはいえ、今後の動向はチェックしておきたいところですね。
北島:ですです。やばいスタートアップは世の宝ですよ。
鈴木:もちろんです。そして、優勝したのは小児科オンライン!!!!
北島:医療系はいいですよね(曖昧)。
鈴木:医療はまだまだ課題の多く、ITの活用もこれからと、グッと便利になる可能性が幅広い分野ですよね。規制はあるかと思いますが、少しずつ便利になっていくのかと。
北島:気になる内容も教えてください。
鈴木:小児科オンラインは、その名のとおり、小児科に特化した遠隔相談サービスです。小児科に行く患者の8割は実は行かなくていいというデータもあるそうで、気軽に専門の医師に相談できるプラットフォームとして展開しています。
北島:心配になってしまうのが親心ってやつですね。医療費の負担も少ないからそうなりやすいですね。でもそれが医療者にとってはムダにもつながると。
鈴木:たしかにわからないことだらけで、医者に行ってしまう気持ちもわからないでもないですよね。遠隔でその場で解決できれば、それに越したことはないと。
北島:遠隔診療の制度での風向きが変わったのが大きいんでしょうね。そのほか決勝に残っていた企業で気になるところも教えてくださいよ。
鈴木:あとはリファラル採用のリフカムも最近、イベントの参加が盛んですね。採用系ではスカウターも出ていました。こちらはおなじみです。
ブームだけど重要過ぎなスタートアップの広報戦略
北島:ではたまには私から。Supernova Gear Change Dayでのメディアピッチ参加してきました。最近ホントに広報関連イベント多いですね。スタートアップのみなさんは、もともと投資家向けに作っている資料で普段プレゼンするわけですが、新聞系メディアの方と私でその内容について意見を出す、という感じの催しでした。Demodayではないので知っている企業さんが多かったです。
鈴木:プレゼンにアドバイスですか。投資家向けとメディア向けだ資料にもところあいが違いそうですね。
北島:ですね。率直な意見はみなさん聞いたことがないと思うので、メディアはこう思っているとお伝えする場って感じでした。
鈴木:鈴木も参加したことありますが、たしかに新聞、雑誌、テレビの3人が多いですね。
北島:いつもプレゼンをただ聞いて記事にしているわけですが、やはり記事化しやすいものとそうでないものはあるわけで……。
鈴木:ちなみにどんなアドバイスをしてきたんですか、話せる範囲があれば。
北島:キャッチーな数字を出していく、というのはプレゼンでよく見ますが、数字があるのは当然で、やっぱりそれを使ってわかりやすく問題を解決した姿が見えるとか、その体験を享受している個人が見えると違いますよね。ただでさえスタートアップのサービスは世の中になかったものを出す、もしくはできていなかった・不満の多い部分を解決する、既存の枠組みをぶっ壊す、という心意気のはずなのでそこがわかりやすく見せられる企業は強いですよね。
鈴木:課題解決型の説明はよくありますね。ときどき、課題の明示と解決案に時間をかけすぎて、「で、サービスはどんなん?」となってしまうことも……。
北島:よく聞きますねその話。基本的なプレゼンの型は最低限できたうえで、さらにそこからいかにはみ出すか。……じゃあおまえやってみろと言われたら、これなかなか難しいわけで。
来週のガチ鈴木
北島:さて、来週はどちらへ?
鈴木:いくつかあるのですが、やはり注目はT-VENTURE PROGRAM 3期demodayですかね。CCCのサービスとどうシナジーをもつか、発表が楽しみです。
鈴木:紙時代からずっと続けてきた週刊アスキーの巻頭連載『NEWSROOM』が1104号をもって終了しました。著者の方々今までありがとうございました!
北島:週刊アスキー宮野編集長にカメラの相談したら、めちゃくちゃわかりやすいお返事がきました。やばい。アスキー部員でプレミアムな家電コンサルやってほしい。