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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」第26回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月7日~11月20日分

AIで20年後は経済成長率が倍増、世界一クリエイティブな国? ほか

2016年11月22日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、調査会社などが先週1週間に発表したIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてざっくりお伝えしています。

■[ビジネス]人工知能が先進国のビジネス成長を促す(アクセンチュア、11/17)
・2035年には人工知能技術で先進12カ国の経済成長率が倍増する可能性
・仕事のあり方が変化、業務生産性は最大40%(日本は34%)向上する予測
・人間の知能とAIの融合、法規制、倫理規定、社会影響への配慮といった問題への対処が必要と指摘

 アクセンチュアとフロンティア・エコノミクスの共同予測。人工知能技術による変革が、停滞する先進国経済をふたたび加速させることが予測されている。メリットだけでなく、同時に生まれる社会的課題にも目を向けていかなければならない。

ベースラインシナリオと比較した場合の、2035年時点でのAIによる労働生産性の向上率(出典:アクセンチュア/フロンティア・エコノミクス)

■[ユーザー動向]国内企業のビッグデータへの取り組み(ガートナージャパン、11/8)
・国内企業の67.2%がビッグデータに向けた活動をすでに進めている
・ハイプサイクルでは「幻滅期」の底に向うが、前年比+1.6ポイント微増
・「ビジネス部門に課題やアイデアが埋もれているか」に7割強が「はい」

 従業員数500人以上の企業を対象とした調査。ビッグデータに対する「幻滅期」が到来したものの、それとクロスオーバーするかたちでデジタル変革やIoTなど新たなデータ解析需要が訪れており、結果としては取り組む企業が微増している。

「ビジネス部門には、データ活用で解決できる課題や新しいアイデアが多く埋もれていると思うか」(出典:ガートナー ジャパン)

■[生活]クリエイティビティに関する意識調査(アドビ システムズ、11/10)
・「世界で最もクリエイティブ」と認識されている国は日本(34%)
・「世界で最もクリエイティブ」と認識されている都市は東京(26%)
・ただし、自らを「クリエイティブ」だと考える回答者の割合は日本が最低(13%)

 米、英、独、仏、日の成人、約5000人への調査。企業がクリエイティビティに対して投資することでポジティブな効果があるか、という設問(下図)において、5カ国平均よりも日本だけが大きく低いというのも気がかり。

「企業や法人がクリエイティブだと……」どんな影響を及ぼすか(4段階の上位2段階=ある程度/非常にそう思うの割合)(出典:アドビ システムズ)

■[市場]国内クラウドインフラ ソフトウェア市場予測(IDC Japan、11/7)
・2015年の国内同市場は前年比成長率47.0%の217億9600万円
・2016年は前年比成長率40.6%、306億円5400万円になる見込み
・2020年まで年平均成長率31.6%で推移、約4倍の862億円まで拡大すると予想

 パブリッククラウド、プライベートクラウドを構築/管理するためのソフトウェアを対象とした市場規模。特に2017年からは、OpenStackを採用したクラウド基盤構築が本格化し、OpenStackディストリビューションや関連ソフトウェアの売上が成長に寄与するとIDC。

2015~2020年 国内クラウドインフラ ソフトウェア市場 売上額/前年比成長率予測(出典:IDC Japan)

■[市場]国内x86仮想化環境向けストレージ市場予測(IDC Japan、11/10)
・2015~2020年の同市場は年平均成長率7.4%で推移、1295億1600万円に
・2020年、ストレージ市場全体における同領域の割合は48.5%に上昇
・オールフラッシュ、ハイパーコンバージドなど仮想化インフラ全体の刷新も増える

 x86仮想化環境向けのストレージ(外付型+内蔵型)市場予測。オールフラッシュ、SDS/ハイパーコンバージドなど、この数年で大きな変化があった。2015~2020年のエンタープライズストレージ市場全体の年平均成長率は0.5%にとどまる予想なので、この分野だけが大きく伸びることになる。

2015~2020年 国内x86仮想化環境向けエンタープライズストレージシステム市場 支出額予測(出典:IDC Japan)

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