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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第139回

4年に1度の一大事――MacBook Proの選択で悩みこむ

2016年11月17日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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筆者が憧れたMacBook Airの感覚も手に入る13インチモデル

 ただ、13インチを持ち歩く経験と比較すると、悩みが深まります。

 筆者は前述のとおりに15インチモデルを使ってきたため、より軽いMacであった13インチのMacBook Airにあこがれを持っていました。薄くて軽いマシンを選べなかった理由はMacBook AirにRetinaディスプレイが搭載されていなかったことです。文字を書く仕事である以上、くっきりと鮮明な文字はディスプレイの必須条件でした。

 12インチMacBookが登場し、可搬性の高いRetinaディスプレイのノートブックが登場しましたが、こちらはこちらで、メインマシンにするにはパフォーマンスが足りないと感じていました。その結果、iPad Proを普段持ち歩く、というスタイルに収まっていたのです。

 ところが、13インチMacBook Proです。グラフィックス性能は外付けGPU搭載モデルがないことから15インチに及びませんが、十分高速なプロセッサとストレージが用意され、しかもMacBook Airよりも薄く、20g重たいだけです。15インチに比べれば、毎日軽々持ち歩けるのが13インチモデルのMacBook Pro。

 Appleの上級副社長フィル・シラー氏は、Touch Bar非搭載で価格を抑えた13インチモデルを、「MacBook Airからの乗り換えに最適」と紹介していましたが、Touch Bar搭載モデルも同じサイズと重さです。

 MacBook AirでMacを軽々持ち歩くことに憧れていた筆者からすると、13インチモデルは「メインマシンとしての性能」と「Retinaディスプレイ」、そして「持ち歩ける経験」という3つを手に入れることができる存在なのです。

キーボードは15インチモデルの安定性が高い
なんとか11月中には決めたいが……

 13インチモデルにする際、デスクでの作業はディスプレイが小さいと感じることもあるでしょう。

 そこで外部ディスプレイを接続することになるのですが、現在AppleのウェブサイトやApple Storeでは、LGの21.5インチ4Kディスプレイや27インチの5Kディスプレイを割引販売しています。Thunderbolt 3ポートにケーブル1本で接続すれば、充電しながらディスプレイ出力を行うことができるようになります。

 帰ってきたらケーブルを1本差し込むだけでデスクトップ環境になり、出かけるときも1本ケーブルを抜くだけで済みます。これは快適そうですね。

 一方、15インチモデルを実際に触ってみて魅力的に感じたことは、キーボードです。

 13インチモデル、15インチモデルともに、メカニズムを刷新した超薄型キーボードに変更となりました。2015年登場のMacBookに比べて、エレガントな音としっかりとした打鍵感のフィードバックが帰ってくるようになりました。

 不思議なことに、まったく同じメカニズムのキーボードであるはずですが、15インチモデルの方がより安定性が高く、シックな打ち心地を実現していたのです。ほんのわずかな差ですし、細かすぎて無視しても良いぐらいかもしれませんが。

 ということで、もう少し悩むことにしたいと思います。結論は、本連載のいつもの冒頭の挨拶で紹介できるようにしたいと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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