ユタ健康科学大学(University of Utah College of Health Sciences)は10月17日、機械学習とビッグデータ分析による米国民の食と健康に関する大規模調査を行なったと発表した。
北米地域における2014~2015年の1年分のツイートからランダムで8000万件収集。その中から機械学習を用いて幸福感のある(しあわせ/うれしい/うまい)ツイートと、ツイートに含まれる食品や運動といった名称を取り出した(広告などの重複ツイートは排除)。
食品のトップ3を見ると「コーヒー」、「ビール」、「ピザ」となっている(運動に関してはウォーキング、ダンス、ランニング)。調査では地域別の傾向も抽出しており、国勢調査と組み合わせることで貧しい地域では健康的な食品に関するツイートが少ない点や、ファストフード店密集地域ではファストフードのツイートが極端に多いことを見出した。また、運動に関するツイートが多い地域は肥満率・死亡率が低いという相関が見られるという。
調査に関しては、NBAフットボール選手のカレー選手(Stephen Curry)がカレー扱いされるなど、まだまだアルゴリズムには改善の余地があるとのこと。とはいえアプローチ自体は正しいと見ており、国民の健康的行動分析に用いる費用対効果の高い手法と考えられるとしている。