マウスコンピューターが、一風変わった、加えて注目に値する製品を発売した。それが、Windows 10の生体認証機能「Windows Hello」に対応した指紋認証リーダー「FP01」だ(直販価格は税別/送料込4980円)。「FP01」をノートPCやデスクトップPCのUSB 2.0端子に挿しておくと、指紋認証センサー部分に指先でタッチするだけでWindows 10にサクッとログインできるようになる。設定も非常にシンプルで、Windows 10標準のWindows Hello関連のセットアップを1回行なうだけの手軽さだ。
しかも、「FP01」のメリットはWindows 10に瞬時に認証・ログインが行なえるだけではない。ユーザーの自動識別が可能なため、たとえば家族で1台のPCを利用している場合でも手軽にアカウントを使い分けられるようになる。パスワード管理のわずらわしさやパスワード入力の様子を第三者に盗み見られる心配から解放されるだけでなく、お年寄りやお子さんなど、PCに不慣れな方でも安全・安心なセキュリティ環境を実現できるというスグレモノなのだ。
主なスペック | |
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製品名 | 指紋認証リーダー FP01 |
直販価格 | 4980円(税別/送料込) |
カラー | 黒 |
対応OS | Windows 10(Anniversary Update推奨) |
サイズ | 約幅21×奥行き14×高さ8mm |
重量 | 約5g |
電源 | USBバスパワー |
対応インターフェース | USB 2.0 |
1円玉サイズで、重さはわずか約2g(実測)
USBハブ経由でも認証・ログインOK
「FP01」のサイズは、表に挙げたように約幅21×奥行き14×高さ8mm程度。ちょうど1円硬貨(実測で直径約20mm、厚さ約1.5mm)に近く、5枚重ねると「FP01」とほぼ同じ印象になる。重量は1円硬貨(実測約1g)2枚分の約2g(実測)だ。
「FP01」をUSB 2.0端子に挿した状態では約10mmほど飛び出た状態になるものの、ノートPCなどに挿したままでも十分持ち運び可能なコンパクトさと軽さといえるだろう。Windows Hello関連のセットアップ後であれば、「FP01」をいったん抜いてから挿し直した状態でも認証・ログインできることを確認しているので、飛び出している部分がどうしても気になるなら持ち運び中は抜いておくという利用スタイルを検討するのもいいだろう。
ノートPCのUSB 2.0端子が不足しがちという場合や、デスクトップPCで利用したい場合には、USB 2.0対応のUSBハブなどを利用してみよう。編集部で適当なUSB 2.0対応ハブを使ってテストした範囲では、問題なく指紋認証が行なわれWindows 10にログインできた。特にデスクトップPCの場合は、指がすぐ届く範囲にUSB端子がない可能性があるので、挑戦してみるといいだろう。
360度どの方向からでも指紋を認識
病みつきになるスピード感でログインできる
「FP01」が搭載するセンサーは、360度どの方向から指でタッチしても認識・認証可能だ。マウスのボタンをクリックする際の感覚で指先の指紋部分でセンサーに触れると、ほぼ同時というスピード感で認識・認証される。指紋を認識させるために指を強く押し付けたり、ノートPCなどに搭載されている指紋認証センサーのように指先を滑らせたりする必要はなく、誤認識はかなり少ない印象だ。「FP01」の反応の速さに驚かされる方は多いはずで、ID/パスワード入力やPIN入力を面倒に思っているなら間違いなく病みつきになるほど心地良い。
