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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第171回

スリムで防水&タフ! arrows、AQUOS、DIGNOのカメラ比較

2016年10月17日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 3キャリアの代表的なスリム&防水&タフなAndroidスマホ、arrows SV、AQUOS U、DIGNO Fを取り上げているが、3回目はカメラ比較を行なう。キャリアのスマホのなかではやや控えめなスペックの3機種だが、カメラの性能はやっぱりある程度欲しいところ。果たしてどんな写真が撮れたのか。起動時間や撮影スピードも見ていく。

arrows SV

AQUOS U

DIGNO F

ここまでスペックで上回るAQUOS Uが2勝
カメラのスペックも上だがどうなる?

 ドコモ「arrows SV F-03H」、au「AQUOS U SHV35」、ソフトバンク「DIGNO F」というスリムで防水タフというスマホを比較しているが、これまでスペック&料金スピードチェックの2回でAQUOS Uが勝利している。もともとスペックが若干高いAQUOS Uは数字上では有利に思えたが、実際の操作でも良い結果を出している。

 arrows SVは“防水タフ”に関しては3機種で最も高い性能。しかし個々のテストではなかなか勝つことができない。DIGNO Fも同様だが前回のスピードチェックで善戦しており、arrows SVよりややリードといった印象だ。

 それでは、まずカメラの主なスペックを見てみよう。

  arrows SV AQUOS U DIGNO F
アウトカメラ画素数 1310万画素 1310万画素 800万画素
アウトカメラF値 2.3 2.2 2.4
インカメラ画素数 500万画素 500万画素 200万画素
インカメラF値 2.4 2.2 2.8
動画と静止画の同時撮影
動画最大サイズ フルHD フルHD フルHD
シーン設定の有無 × ×
露出補正
ホワイトバランス調整

 3機種ともカメラのスペックもやはり控えめ。4K動画を撮影できる機種もない。しかしarrows SVとAQUOS Uはアウトカメラが13メガ、インカメラが5メガと画素数自体は十分ではある。気になるのがDIGNO Fで、8メガ&2メガというのはさすがにスペック的には厳しい。画素数だけが画質を決めるわけではないのだが気になるところ。

 またレンズのF値でもAQUOS Uが両カメラともF2.2。arrows SVが続き、またもDIGNO Fはここでも見劣りする。

 他の機能は、AQUOS Uのみシーン設定を〇とした。もっともこのシーン設定は具体的な場面というよりも雰囲気に合わせた設定といった形で、一般的なシーン設定と異なる。他の2機種にもシーン設定に近い撮影モードがあるものの数は少ないため、今回は×としている。

 さてスペックだけを見ると今回もAQUOS U有利、arrows SVが次点、最後がDIGNO Fだが、実際に使っていくことにしよう。

やはりAQUOS Uが強いのか!?
カメラの起動時間2テストでリード

 まずはカメラの起動時間をチェック。ロック画面からの起動とホーム画面からの起動を各3回ずつテストしている。このテストでは起動の様子を録画し、ロック/ホーム画面のカメラアイコンに触れたところから、カメラ画面が完全に表示されるまでの時間を計測している。

  arrows SV AQUOS U DIGNO F
カメラ起動速度 1秒60~2秒63
(ロック画面)
1秒27~1秒44
(ロック画面)
2秒30~2秒43
(ロック画面)
1秒30~1秒46
(ホーム画面)
0秒93~1秒907
(ホーム画面)
2秒17~2秒40
(ホーム画面)

 確実に速かったのがAQUOS U。ロック画面からでも、ホーム画面からでも起動が速い。ロック画面では右下のカメラアイコンをフリックするのだが、この反応が良いうえ、カメラ画面もすぐに表示される。その後アイコンが若干ぶれて時間を食うのだが、体感的にはもっと速い。

 続くのがarrows SVで、こちらはロック画面でカメラのアイコンをタップするだけ。AQUOS Uに負けたものの他機種と比べて遅いという印象は受けない。

 逆に遅いと感じたのはDIGNO F。こちらもロック画面でカメラアイコンをフリックするのだが、その反応自体は良い。ただロックが解除されたあと、カメラ画面になるかと思いきや、もう一度なぜかロック画面が一瞬表示され、やや時間がかかった。まずは予想どおりの結果になったが……。

撮影スピードではDIGNO Fがリードを奪う

 続いて撮影間隔を計測。同じ被写体を連続で3回撮影し、1枚を撮り終えるのにかかる時間をチェックする。こちらも撮影スピードが速いので録画したうえで、シャッターを切るアニメーションから撮影間隔を割り出している。

  arrows SV AQUOS U DIGNO F
カメラ撮影間隔 0秒60~0秒70 0秒83~0秒90 0秒54~0秒67

 これは予想とは逆の結果に。DIGNO Fが速く体感的にも他の2機種よりサクサク撮ることができた。もっともピントの甘い写真もあるが、それは他の機種もサクサク撮っていれば若干は発生する。

 arrows SVとAQUOS Uは体感的にさほど変わらなかったが、数字では明らかにarrows SVのほうが速かった。ただしarrows SVはときどきやたら撮影間隔が広がることがある。AQUOS Uは毎回若干間が開くものの常に同じくらいの時間で撮れる。

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