どうせ買うならやはり軍用
子どものころに星が好きになり、天体望遠鏡を買ってもらったことがあります。望遠鏡はザックリ分けて2種類あって、ひとつは筒の先端にあるレンズで光を集める屈折望遠鏡、もうひとつは先端がオープンになっていて、筒底にある凹面鏡で光を集める反射望遠鏡です。ウチのは反射望遠鏡で、直径15cmぐらいでした。
月のクレーターや土星の輪、木星の衛星、なにもないように見えるところにある無数の星々などなど、無限に広がる大宇宙のいろいろな物を見ましたが、倍率が高いゆえに、星座や流星の観察には向いていません。そういうときには双眼鏡が便利です。
双眼鏡も屈折望遠鏡と同じく対物レンズで集めた光を接眼レンズで拡大していますが、レンズを使っただけでは上下が逆さまに見えてしまいます。星を見るには逆さまでもあまり問題はありませんが、双眼鏡はスポーツ観戦やバードウォッチング、コンサートなど地上の物を見ることが多く、逆さまでは困ってしまいます。で、その補正に使われているのがプリズム。
ポロプリズムという方式では、2つの直角プリズムを使って像を正しい向きに修正しています。大きな本体に接眼レンズが付いた形をしていて、双眼鏡といったらこの形を思い浮かべる人も多いのではないかと思います。左右の対物レンズの間の距離が接眼レンズよりも広くなっているのが一般的で、構造上どうしても大柄になってしまいますが、光の損失が少なく、比較的安価に高倍率の物を作れます。
もうひとつは、ダハプリズムと補助プリズムという2つのプリズムを使ったダハプリズム式。対物レンズと接眼レンズが一直線に配置されていて、細い筒が2本くっ付いたような形をしています。こちらの方式では内部で複雑な反射をさせるため、使っているプリズムの形ももっと複雑になります。プリズムへの入射角の問題で一部の光が透過してしまうので、そのぶん暗くなってしまいますが、軽量コンパクトに作れるのがメリット。持ち歩きやすいということで、最近はこちらのタイプが多いそうです。
双眼鏡は昔持っていたのですが、どこにしまい込んだのやら、いつの間にか紛失してしまいました。流星群を見たりキャンプで使ったりしたいし、1個は欲しいなと思っていたところ、気になっていたモデルが安く出ているのを発見。早速ポチってみました。もちろん米軍払い下げ品です。
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