PLEXTOR製SSDの「M8Pe」シリーズは、512GBで2万7000円前後、1TBで5万円前後と、発売時からは3000~4500円程度値上がりしているものの、高速なNVMe SSDのなかでは格段に安価。
そのうえ、NVMe M.2 SSDのネックとなる発熱を抑えるヒートシンクを装備するとあって人気があり、依然として品薄だが、各ショップに少量づつ再入荷している。
「M8Pe」シリーズには、M.2 2280形状でヒートシンクあり・なしタイプの「M8PeG」と“HHHL”(Half-Height, Half-Length)と呼ばれるPCI Express拡張カード形状となる「M8PeY」があり、128GB、256GB、512GB、1TBモデルが用意されている。
容量で性能が異なり、最大シーケンシャルリードが2500MB/sec、同ライトが1400MB/secで、最大ランダムリードが28万IOPS、同ライトは24万IOPSになっている。
なお、HHHLタイプの「M8PeY」は、M.2 2280形状の「M8PeG」を、PCI Express Gen3.0 ×4インターフェースに変換しているため、パフォーマンスに違いはない。
M8PeG(M8PeY)シリーズスペック表 | ||||||
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型番 | PX-128M8PeG(PX-128M8PeY) | PX-256M8PeG(PX-256M8PeY) | PX-512M8PeG(PX-512M8PeY) | PX-1TM8PeG(PX-1TM8PeY) | ||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB | ||
NANDフラッシュタイプ | TOSHIBA 15nm MLC NAND | |||||
コントローラー | Marvell 88SS1093 | |||||
DRAMキャッシュ | 512MB | 512MB | 512MB | 1GB | ||
シーケンシャルリード | 1600MB/sec | 2000MB/sec | 2300MB/sec | 2500MB/sec | ||
シーケンシャルライト | 500MB/sec | 900MB/sec | 1300MB/sec | 1400MB/sec | ||
ランダムリード | 12万IOPS | 21万IOPS | 26万IOPS | 28万IOPS | ||
ランダムライト | 13万IOPS | 23万IOPS | 25万IOPS | 24万IOPS | ||
平均故障間隔 | 240万時間 | |||||
製品保証 | 5年間 | |||||
税抜実売価格 (税込価格) |
1万円前後 (1万3000円前後) |
1万5000円前後 (1万8500円前後) |
2万7000円前後 (3万円前後) |
5万円前後 (5万3000円前後) |
今回は、そんな「M8Pe」を試すことにした。とくにNVMe SSDを導入するにあたってパフォーマンスよりも気になっている人が多いはずの温度は、M.2スロットの位置の異なる複数マザーボードかつ、使用シーンで徹底チェックだ。
M.2 2280形状の「M8PeG」シリーズを
じっくり眺める
「M8PeG」のヒートシンクあり・なしモデルを用意できたので、まずは「M8PeG」を眺めていこう。
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