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発表された「Aruba Mobile First Platform」とは、HPE Aruba ATMOSPHERE 2016レポート

「NWのコンテキスト」をパートナーにも開放、HPE Arubaの新戦略

2016年09月29日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「4つのイノベーション」を紹介、ワイヤレスだけではないArubaを印象付ける

 HPE Arubaは、かつてのようにワイヤレス/無線LANだけのベンダーではない。オー氏は、Arubaのテクノロジーで実現する「デジタルワークプレイス」「ディストリビューテッドエンタープライズ」「アダプティブトラスト」「モバイルエンゲージメント」という4つのイノベーションを取り上げ、現在のArubaが幅広いソリューションを提供できるベンダーに変化していることを印象づけた。

オー氏は「4つのイノベーション」を取り上げ、Arubaが提供できるソリューションと導入事例を紹介した

 企業内で#GenMobile世代が台頭してきたことで、モビリティ前提の柔軟な働き方を可能にするデジタルワークプレイスの実現が求められている。そのためにはスケール性、柔軟さ、信頼性を兼ね備えたワイヤレス環境が不可欠となる。新しいArubaOS 8は、VMwareの仮想アプライアンス形態でも利用でき、スケールアップの要請にも迅速に対応できる。

 さらにオー氏は、デジタルワークプレイスにおいては、ネットワーク管理で注視し、注力すべきポイントも変わってくると語り、発想の転換を呼びかけた。

 「デジタルワークプレイスにまで進化すると、従来のような(無線LANの)RFヒートマップ、スループット……といったことは意味がなくなってくる。彼ら(#GenMobileの従業員)は『Good Qualityか、Bad Qualityか』、ビデオがスムーズに見られるかどうかにしか興味がない。したがって『ネットワークマネジメント』から『エンドユーザーエクスペリエンスマネジメント』という考え方に変えていこう、というのがここでのテーマだ」(オー氏)

 2つめのディストリビューテッドエンタープライズは、多くの支社や店舗を抱える企業で生じるアプリケーションデリバリ上の課題を指す。たとえば、従業員がどこの支社に出張しても同じようにネットワークやアプリケーションを利用できるか、多数の店舗のネットワークとポリシーを一元管理できるか、といったことだ。ここでは、インドネシアで140店舗を展開するリテールがAirwaveを導入し、数人のITスタッフが集中管理している事例が紹介された。

 続くアダプティブトラストは、モバイルデバイスやIoTデバイスが増え続ける中でセキュリティを維持するために求められる考え方であり、オー氏も「わたしはこれが(4つの中で)最も重要だと考えている」と語る。

 「デスクに有線LANが敷かれ、固定的だったかつてのネットワークでは、VLANで“グリーンゾーン(安全)”と“レッドゾーン(危険)”を分けるような考え方で良かった。しかし現在は、従業員は移動しながら、さまざまなデバイスをネットワークに接続する。つまり、ネットワーク全域が“レッドゾーン”で、その中で安全が確認された接続だけを一時的に“グリーン”と見なす、アダプティブな形で信頼を与える考え方が必要になっている」(オー氏)

 このアダプティブトラストは、「コンテキスト情報」(誰が、いつ、どこで、どんなデバイスでネットワークに接続したか、といった情報)に基づいてモバイルデバイスの接続に適切なポリシーを適用するClearPassがすでに実現している。今回、新たにIoTデバイスの接続(有線LAN)にもそれを適用するため、ClearPassに「OnConnect」機能が追加されている。

「アダプティブトラスト」の成功事例として、オーストラリアの医療機関Epworthが紹介された。ClearPassを導入し、3000人の医師およびCTスキャナなどの検査機器に対するセキュアで安定したWi-Fi接続と、患者に対するフリーWi-Fiサービスを両立させているという

 モバイルエンゲージメントでも同様に、コンテキスト情報、さらにBluetooth LowEnergy(BLE)ビーコンである「Aruba Beacon」で得られる位置情報を提供することで、モバイルアプリ開発者にその手段を提供していると語った。

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