このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第398回

デジカメ写真を375Mbpsでワイヤレス送信! Transfer Jetを衝動買い

2016年09月28日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デジカメ→PC/スマホへの画像転送でトラブル!?

デジカメの中のTransfer Jet搭載SDHCメモリカードとThinkPadのUSBポートに挿入したTransfer Jet USBアダプタの距離はとても3cmもないが、なぜかデータ通信が行なえない

デジカメの中のTransfer Jet搭載SDHCメモリカードとThinkPadのUSBポートに挿入したTransfer Jet USBアダプタの距離はとても3cmもないが、なぜかデータ通信が行なえない

デジカメの中のTransfer Jet搭載SDHCメモリカードとスマホのmicroUSBポートに取り付けたTransfer Jet MicroUSBアダプタの距離も確実に数cm以下だが、同じくデータ転送がまったく行なわれない

デジカメの中のTransfer Jet搭載SDHCメモリカードとスマホのmicroUSBポートに取り付けたTransfer Jet MicroUSBアダプタの距離も確実に数cm以下だが、同じくデータ転送がまったく行なわれない

 筆者は東芝の動作保証リストにある「Leica Q」(Type 116)のSDメモリーカードスロットに挿入。数枚の写真を撮影後、データの転送をThinkPad X1 CarbonとGalaxy S7 edgeのそれぞれにTransfer Jet USBアダプタとMicroUSBアダプタを取り付けて転送を試してみた。

 操作ガイドを注意深く読んで対応したつもりだが、いつまで待ってもまったく転送がはじまらなかった。

 パソコンとスマホの間ではあれほど上手く快適に動作したものが、Transfer Jet搭載SDHCメモリカードとTransfer Jet USBアダプタやMicroUSBアダプタとの間ではまったく動作しない。

動作保証テストの行なわれていないソニーの「RX1RM1」で同じことをやってみたが、やはりデータ通信は開始されない

動作保証テストの行なわれていないソニーの「RX1RM1」で同じことをやってみたが、やはりデータ通信は開始されない

確かにRX1RM1では他社オプションのグリップを取り付けているために、若干だがTransfer Jet搭載SDHCメモリカードが奥に位置するが、それでも数cm以下は確実だった

確かにRX1RM1では他社オプションのグリップを取り付けているために、若干だがTransfer Jet搭載SDHCメモリカードが奥に位置するが、それでも数cm以下は確実だった

 ひとまずデジカメを替えてみようと思い、今度は動作保証テストの行なわれていないデジカメソニーのRX1RM1)で同じことをやってみたが、当然、結果は同じだった。

 スペックにある「通信距離は数cmとか3cm」というのはわかっていたが、明らかにTransfer Jet搭載SDHCメモリカードとTransfer Jet USB/MicroUSBアダプタの距離は3cm以下だった。

SIGMA dp Quattroでは思い切ってTransfer Jet搭載SDHCメモリカードを収納したデジカメ本体と、スマホ上のTransfer Jet MicroUSBアダプタを完全にくっつけてみたところ、データ転送ができるようになった

SIGMA dp Quattroでは思い切ってTransfer Jet搭載SDHCメモリカードを収納したデジカメ本体と、スマホ上のTransfer Jet MicroUSBアダプタを完全にくっつけてみたところ、データ転送ができるようになった

 しかし、一般的にデジカメのSDカードは本体の少し奥に入っていることが多いので、ひょっとしてと思い、Galaxy S7 edgeの取り付けたTransfer Jet MicroUSBアダプタをLeica Qのバッテリカバーに接触する位置までくっつけたところ転送処理がはじまった。

 最終的には筆者のGalaxy S7 edgeに取り付けたTransfer Jet MicroUSBアダプタの先端を、常にTransfer Jet搭載SDHCメモリカードを内蔵したデジカメに距離0cmで接するようにセットした。

このような先進無線テクノロジーには無縁そうに見えるビンテージ感溢れる「Leica M」(Type240)でもくっつけたら動作した

このような先進無線テクノロジーには無縁そうに見えるビンテージ感溢れる「Leica M」(Type240)でもくっつけたら動作した

両者の距離を開けずにくっつけたとは言え、この鉄板の底ブタを通過してデータ転送ができるなら、毎回鉄板を外してSDメモリーカードを取り出し、パソコンに送ったり、そこからまたスマホに送ったりする手間がなくなっていい

両者の距離を開けずにくっつけたとは言え、この鉄板の底ブタを通過してデータ転送ができるなら、毎回鉄板を外してSDメモリーカードを取り出し、パソコンに送ったり、そこからまたスマホに送ったりする手間がなくなっていい

接触型無線通信をやってみたら動作保証テストの行なわれていないRX1RM1でもデータ転送が可能だった

接触型無線通信をやってみたら動作保証テストの行なわれていないRX1RM1でもデータ転送が可能だった

 その結果、最近買ったシグマの「sd Quattro」も、分厚い鉄板で底面のSDメモリーカード部分を保護された「Leica M」(Type 240)も、動作確認機種外のRX1RM2も問題なく動作した。

非接触無線通信に近いTransfer Jet

紛らわしい飛距離“数cm”や通信距離3cmというスペック記述がなければ、グッドなプロダクトだ。“もし通信しなかったらひっつくまで両者を近づける”の表記で喜ぶ人も多いと思うが

紛らわしい飛距離“数cm”や通信距離3cmというスペック記述がなければ、グッドなプロダクトだ。“もし通信しなかったらひっつくまで両者を近づける”の表記で喜ぶ人も多いと思うが

 Transfer Jetシリーズは極めてリーズナブルな価格でケーブル接続に迫る超高速転送を実現した素晴らしい製品だが、「近距離無線通信」というよりは、限りなく「非接触無線通信」に近いという印象だ。

 スペック上の通信距離は数cmか3cmとあるが、パソコンとスマホとの間ではその距離で問題なかっただけに、今回の私には災いした。

 Transfer Jet USB/MicroUSBアダプタを使用中のパソコンやスマホと、Transfer Jet搭載SDHCメモリカードを使用中のデジカメとの写真転送においては、その両者を0cmまでくっつけて下さい……が正解だろう。

 あるいは、今回たまたまテストした私の3台のデジカメが例外機種なのかもしれないが……。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:Transfer Jet USB/MicroUSBアダプタ、Transfer Jet搭載SDHCメモリカード

価格:アマゾンにてそれぞれ4041円、4466円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン