VR熟練者にG1の実力をチェックしてもらった
激レアスーツケースプレゼント!VR ReadyなスリムPC「Predator G1」で遊んでみた
2016年09月12日 11時00分更新
Predator G1の製品レビューはこちら
「Predator G1」を始めて目にしたのは、2016年4月21日(現地時間)にニューヨークで行なわれた、「2016 Next@Acer Global Press Conference」(YouTube動画)でした。
スーツケースからデスクトップPCが出てきた! 兄貴ぶんの「Predator G6」や「Predator G3」のデザインをしっかり受け継いだ、ゴツゴツしたイカついデザインなのに薄い!スリム!
日本でも発売開始(関連記事)して、「これはもう触るしかない!」ということでさっそく入手してきました。スーツケースごと!
残念ながら!このスーツケースは非売品とのこと。日本エイサーさん、これ売ってくれないかなあ。ウレタン素材は全部取り外せるので、僕だったらフツウに使いますよ!空港の荷物受け取り場所でも目立つこと間違いなしです。
……と思っていたら、なんとこの激レアなスーツケースを2台プレゼント用にゲットしました!応募フォームは記事の最後にありますので、ぜひチェックしてくださいね!
さてさて、Acerのニクい演出にすっかり心奪われたわけですが、スーツケースに収まるのも、Predator G1が約115ミリとスリムだから。それでいてGeForce GTX1070を搭載する、「VR Ready」な高性能デスクトップPCなのです。
スーツケースとPC、そしてVR……あれ、どこかでこの光景を見たことがあるなあ……
PC用VRヘッドマウントディスプレー(VR HMD)の「Oculus Rift」の開発者向けキット(DK1)が世に出回り始めたころ、日本でも開発者を中心にユーザーコミュニティーで体験会が行なわれていました。この素晴らしいテクノロジー・ガジェットを広く伝えたい、という思いで開発者達は高スペックなPCをスーツケースに収めて会場まで運んでいたんです。
「Predator G1は、持ち運ぶVR体験マシンとしてもってこいなのでは!」
ピンときてしまった私は、Predator G1をスーツケースに詰め込んで、VR伝導師となるべく出かけていくのでした。
Predator G1ならVRの体験を損なうことなく楽しめる!
まず始めに訪れたのは、VRに興味がある人なら知らない人はいない、というほどのメジャーサイト「Mogura VR」を運営する、“すんくぼ”さん。ASCII.jpのVRコーナー(関連記事)にも、様々なVRコンテンツを提供してもらっています。
株式会社Mogura すんくぼ 代表取締役社長/MoguraVR編集長(MoguraVRホームページ)
――VRのコンテンツをメディアとして扱うようになったきっかけは?
すんくぼさん(以下、敬称略) もともと「もぐらゲームズ」というゲームメディアを運営していたのですが、Oculus Rift DK1時代に始めて触れて、ゲームだけでなく、音楽やスポーツ、教育などの分野で、どんどん変化をもたらしていて、「これはすごいことになるぞ」という思いからメディアとして扱うようになりました。
――Oculus RiftはどんなPCで試されていたんですか?
すんくぼ 初めは、低スペックなGPUを搭載したノートPCでした。当然VRコンテンツがまったく動かなくて、当時はフレームレートが大事ということも知らない初心者で、「イベントで体験したときと全然違うな」という印象でした。DK1だと60fps出ていないとスムーズな体験ができないんですが、自分の環境を調べてみると20~30fps程度でした。そこで、ゲーミングノートを買って動くようになったのですが、DK2は固有のトラブルで動かなかったりと、トラブルがあったので結局デスクトップPCを入手しました。今ではノートPCもだんだん改善してきましたが、「PCでVRしたい」という人にはなかなかお勧めしにくいですね。
――今「VRってなんだろう?」と感じている、興味をもちはじめたユーザーさんに近いスタートだったんですね。現在はどんなPCを使用しているんですか?
すんくぼ 今だと普段はGTX980でVR用のコンテンツをレビューをしています。Predator G1に搭載しているGTX1070は、GTX980以上の性能で価格も下がっていて、消費電力も下がっているので、手を伸ばしやすい。GTX1070を搭載しているので、遊べないコンテンツはない、という製品ですね。
VRは動作要件がGTX970以上となっていますが、やっぱり色々試していると、ギリギリの性能なんですね。普通にプレイしていると問題無いんですが、HTC Viveだと時々フレームレートが下がるシーンが見受けられます。あくまで最低条件ということですね。それが、Pascal世代のGeForceになって安心感がありますね。
――今回は「HTC Vive」と「EVEREST VR」で性能を試していましたが、その理由は?
すんくぼ EVEREST VRは推奨動作要件がGTX1060以上と高いのですが、グラフィック設定が変えられるので、自身の環境に応じた設定で遊べます。
もともと、実際のエベレストの写真で撮影して、そこから3DCGで再現したもので、リアルな風景を楽しむコンテンツになっています。つまり、見た目のキレイさ=グラフィックの処理性能を測るうえでは適していると思います。
GTX1080のSLI構成でも画質設定最高で処理がきびしいほどなので、よいベンチマークになるコンテンツですね。
――かなり負荷が高いコンテンツなんですね。そんなハードルが高いコンテンツをPredator G1で試してみていかがでしたか?
すんくぼ Predator G1は中ぐらいの画質設定だと問題なく動きました。これが低設定にしてしまうと、山肌がぼやけてしまったりと、このコンテンツのウリである風景の美しさが損なってしまうので、中設定でできるということは、このコンテンツを楽しむ条件は満たしているといえますね。
――VR用PCとして「Predator G1」はいかがでしたか?
すんくぼ ViveでVRをプレイする場合、コンテンツによっては歩くプレイスペースを確保する必要がありますよね。そうなると、広いスペース、例えばリビングなどをプレイスペースにしておいて、自室のデスクトップPCをもっていって接続するのが現実的だと思うんですが、Predator G1ならスリムで持ち運びしやすいのですごく適してると思いますね。(注:プレイエリアは最小で2メートル×1.5メートル。ベースステーション(センサー)を部屋の対角線上に置き、その空間にはものを置かない)