ぱんぱかぱーん! ヒートシンクレスで起動できたよー!
では、ヒートシンクレスではどうなのだろうか。記憶が確かであれば、Prescott時代付近から、温度制御回路(TCC)が搭載されており、異常な加熱を検知すると、CPUがシャットダウンするようになっている。
ただシャットダウンするといっても、ヒートシンクレスなので、余熱によるコア破損の可能性が怖い(ヒートスプレッダーがあるとしても怖い)。そのため、風を全力で当て続けた状態からの起動を選択。また編集部探索の過程でグリスを発見したので、表面に塗布しておいた。あまり意味はないと思うが。
ところで、ThunderbirdことAMD Athlonにおいては、コア欠けで破損と、ヒートシンク接触不良で破損、シャットダウン直後にヒートシンクを外してしまい破損を経験しているのだが、諸君らはどうだったであろうか。
電源投入から起動までを録画したもの。CPUに直接風を当てただけだが、あっさりと起動してしまった
アイドル状態になった様子。動作クロックが上昇すると即温度も上昇するため、起動が限界と見ていいだろう
なにやら妙な可能性がありそうだ
CPUグリスの代替品探索と比べると、制限が多いため、都合のよさそうなものを編集部内で発見できなかった。ホームセンターをブラブラするとまたいいものが見つかりそうなので、今後の課題としておきたい。
総括してみると、暫定処置であれば、CPUファンがなくても、サーキュレーターなどで風を当てていれば問題なく動作するため、ヒートシンクがあれば、送風できるものを探せば、高負荷にも耐えるとわかった。というよりも再確認に近い。
またCPUクーラーがない場合は、ステレンス製マグカップならば、ウェブブラウズ程度ならばOKと判明したので、その場しのぎくらいにはなる。花瓶とヒートシンクレスについては、起動だけするものとして考えるといいだろう。それにしても、起動するとは思わなかったなぁ……。
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