トヨタは8月10日、同社が米国に設立した人工知能技術の研究・開発をな行うToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)が、人工知能関連の研究でミシガン大学と連携することを発表した。TRIは今後4年間で2200万ドルを投じ、クルマの安全性向上、生活支援ロボットや自動運転をはじめとする領域での連携研究などの取り組みを行なう。
トヨタの北米における技術開発拠点であるトヨタテクニカルセンターは、同大学と共に長く安全技術などの研究を行なってきた。また、走行実験施設「Mcity(エムシティ)」の運営を担う同大学のモビリティー・トランスフォーメーション・センターを、スポンサーとして設立時から支援している。
こうした中、TRIは本年6月、アナーバーに第3の拠点を設立した。ミシガン大学のライアン・ユースティス教授とエドウィン・オルソン教授が教授職との兼務でTRIアナーバー拠点に参画している。
今回の連携にあたり、TRIのギル・プラットCEOは「トヨタは長きに亘り、ミシガン大学と大変良好な協力関係を構築してきた。今回、モビリティーが抱える複雑な課題を人工知能で解消すべく、連携を拡大するに至ったことをうれしく思う。より安全・安心で効率的な移動手段をお客様にご提供すべく、同大学の研究者や学生の皆さんと共に新たな知能化技術の開発に取り組んでいきたい。また、モビリティ技術を活用し、高齢者や特別な助けが必要な方々を室内でサポートする技術にも注力していく」と述べた。