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JAWS-UG中部・北陸勉強会レポート第5回

クラウドは働き方にも変化をもたらす

磐田の勉強会で改めて聞いた「クラウドのメリットってなに?」

2016年07月25日 07時00分更新

文● 重森大

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6月初頭に訪れた、静岡。静岡県は東西に長く広がっており、いくつかの文化圏に分かれている。JAWS-UGも静岡、浜松、磐田と3つの支部が存在し、それぞれ独自に、ときに協力し合いながら活動している。今回は、ヤマハのお膝元である磐田市で、JAWS-UG磐田・浜松支部共催の勉強会を取材してきた。毎月開催を目指して活動しており、取材したのはちょうど節目となる第12回勉強会。1年のまとめとして、クラウドのそもそもの魅力について振り返る勉強会となった。

ビジネスに集中できるようになることが、クラウドを使う最大のメリット

 この日の勉強会は、メインとなるセッションが1本とディスカッション。メインセッションの登壇者は、JAWS-UG白山で初心者を導いてくれたサーバーワークスの多田 貞剛氏。偶然にも、離れた場所で続けて多田さんの話を聞く機会を得た訳だが、JAWS-UG白山でのセッションでは具体的な使い方にフォーカス、JAWS-UG磐田のセッションではクラウドのメリットという抽象的な話題にフォーカスしており、氏の視点の広さを感じることができた。

サーバーワークス クラウドインテグレーション部 技術1課 多田 貞剛さん

 「CIerが考えるクラウドの魅力」と題したセッションで登壇した多田氏はまずクラウドとは何か、という説明から始めた。言うまでもないことだが、クラウドとはコンピューティングリソースをインターネット経由で利用するもの。設備の所有形態からパブリッククラウド、プライベートクラウドに分けることができる。また別の視点としてサービスレイヤーから見れば、IaaS、PaaS、SaaSなどの種類に分けることもできる。このあたりは、JAWS-UG on ASCIIの読者にとっては基礎知識だろう。

 続いて多田さんは、クラウドの市場性についても触れた。ガートナーの発表によれば、2016年のクラウド市場は対前年比で約300億ドルの伸びが見込まれているという。日本国内でも約40%の企業がクラウドを利用しているという調査結果もある。

「こうした数字から見ても、クラウドが急速に受け入れられているのがわかります。どこにメリットがあって、ここまで普及しているのか、改めて考えてみましょう」(多田さん)

 多田氏はクラウドのメリットを技術面、労働面の2つの切り口から語った。技術面の最大のメリットは、なんといっても物理的な制約からの解放が挙げられる。機器の調達やメンテナンスが不要になり、データセンタを借りることもなくITリソースを使える。

「開発時に頭を悩ませていたサイジングの問題も解決されます。スケールアウト/イン、スケールアップ/ダウンが自在なので、そのときどきに必要なサイズのリソースを借り、使った分だけのコストしかかかりません」(多田さん)

 さらにAPIを使って他サービスと連携しやすいこと、利用する機能がサービスとして提供されておりゼロベールで機能構築しなくて済むものが多いことなどが、技術面のメリットとして語られた。

 続いて労働環境面では、実際にクラウドを使って仕事をしている多田氏の実感も含めて、次のようなポイントが語られた。インターネット接続さえあれば、働く場所に縛られないこと。環境整備が容易なのでプロジェクトの人数を縮小できること。そしてSaaSで提供されている機能を積極活用することで、全部を作らない開発が可能になったことだ。

労働環境に起きた変化

「これらをまとめると、システムインフラの運用管理を省力化し、ビジネスに集中できる環境を提供してくれるのがクラウドと言えるでしょう」(多田さん)

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