この夏、お盆休暇や実家への帰省などをきっかけに、自分や家族の携帯電話料金を見直そうか考えている人は多いはずだ。ちょっとでも、通信費を抑えたいという場合は、いわゆる「格安SIM」の利用を考えているだろうが、キャリアSIMとの違いやメリット・デメリットがイマイチわからないという人もいるだろう。
そこで、老舗インターネットサービスプロバイダーであるNTTコミュニケーションズが提供する格安SIMサービス「OCN モバイル ONE」を例に、格安SIM導入時にありがちなトラブルとその解決方法をご紹介する。
■1「YouTubeをたくさん見ても、通信制限にならない?」
OCN モバイル ONEの日次コースなら、毎日パケットがもらえるから大丈夫!
スマホでYouTubeを観ていると、思いもよらないデータ量を使っていたりする。一般的な格安SIMでは、1GB/月や3GB/月などで月に使えるデータ量が決まっており、それを超えると速度が制限、つまり遅くなってしまう。加えて、月間の使用量だけでなく、3日間の合計使用量で制限がかかるサービスも多い。
しかし、OCN モバイル ONEの場合は月間の使用量に左右されない「110MB/日コース」と「170MB/日コース」という、いわゆる日次コースが2種類用意されている。これらは1日ごとの使用量が決まっているので、もしその日大量に通信してしまったとしても、当日の速度制限はかかるが、翌日には制限が外されるようになっている。さらに、3日間ごとの使用量による制限もない。日々、残りのデータ量を気にすることなく、気軽に使えることが最大の特徴だ。
音声通話付きSIMカード 料金表 | |||
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コース名 | 月額料金 (税抜) |
最大通信速度 | |
日次コース | 110MB/日コース (3.3GB相当/月) |
1,600円 | 262.5Mbps |
170MB/日コース (5.1GB相当/月) |
2,080円 | ||
月次コース | 3GB/月コース | 1,800円 | |
5GB/月コース | 2,150円 | ||
10GB/月コース | 3,000円 | ||
15GB/月コース | 2,500円 | 500kbps |
※データ通信専用SIMカードの場合、110MB/日コースで900円〜
■2「でも、使いきったら翌日まで使えない?」
実は200kbpsでもLINEはもちろん、音楽配信サービスも使える!?
OCN モバイル ONEでは、データ通信容量を使いきってしまったとしても、通信が止まることはない。容量を超えてしまった場合、上下ともに最大200kbpsという低速な通信に切り替わる。
気になるのは、この「200kbps」という速度。普段は上下最大262.5Mbpsほどで通信できるというのだから、その差には驚く人もいると思うが、実は意外に使えるサービスは多い。
たとえば、LINEのチャットや無料通話機能。200kbpsでも問題なく動作する。SNSでも、写真の表示にはやや時間がかかるが、テキストの表示や投稿ならばやはり、問題なし。メールも同様でデータ容量が大きくなければきちんと送受信できる。また、最近流行しているスマホで聞ける定額音楽配信サービスも、200kbpsでの通信時にはまるでラジオのようにずっと曲を聴いていられる。
なお、OCN モバイル ONEアプリを活用すれば、使用できる残りのデータ容量を確認したり、あらかじめわざと低速通信にすることも可能だ。低速通信時は残りのデータ容量を消費しないので、それこそ定額音楽配信サービスを楽しみたいときは自分から低速モードに切り替えて、データ容量を節約することもできる。
■3「格安SIMってiPhoneだと使えないんでしょう?」
OCN モバイル ONEなら、iPhoneの設定もカンタン
格安SIMという言葉が出始めた当初は、「格安SIMが使える端末と使えない端末がある」「設定するには少し特別なツールを使う必要がある」など、iPhoneと格安SIMの関係は少々わかりにくいものがあった。
しかし、いまは各事業者がキチンと自社のサービス環境下で利用できるか動作確認している場合も多く、OCN モバイル ONEの場合は、iPhone 4からiPhone 6s/6s Plus、SEまでの動作が確認している。端末ごとに確認されている型番、iOSのバージョン、接続APNが公開されているので、使いたい端末が利用できるか、ぜひチェックしてほしい。
また、利用開始時の設定も、いまは非常にカンタン。「構成プロファイル」と呼ばれるデータを、OCN モバイル ONEアプリの接続設定機能からインストールすればオーケー。ダウンロード時に、Wi-Fiなどでインターネットに接続する必要はあるが、APNなどをいちいち覚えたり、入力すること無く利用開始できる。