VRおじさんの「週刊VRかわら版」 第16回
Oculus RiftやHTC Viveと何が違う?
買う前に知りたいPlayStation VR、ライバルと比べた特徴と弱点
2016年07月17日 10時00分更新
VR業界の動向に日本一詳しいと自負するエヴァンジェリスト「VRおじさん」が、今週のVR界の出来事をお知らせします!
どもども! VRおじさんことPANORAの広田です。
今週の話題といえば、VRでもヘッドマウントディスプレーでもありませんが、ARゲームの「ポケモンGO」関連がスゴかったですね。位置情報ゲームは、同じ開発元のナイアンテックが手がける「Ingress」でかなり広まったのかと思いきや、そこに親しみがあるキャラクターと世界観をかぶせることで、さらに多くの人に新しい価値を届けられたことになります。先週語ったように、VR業界でも同じ現象が起こってほしいところです。
というわけで今週ピックアップしたのは、7月23日によりめでたく予約が再開されることとなった、PlayStation 4向けVRシステム「PlayStation VR」(PS VR)。ライバルと比べた違いをまとめていきましょう。
コンテンツや設定しやすさなど、5つの特徴
「VR元年」と呼ばれる2016年は、米Osulus VRの「Oculus Rift」、台湾HTCと米Valveが共同開発した「HTC Vive」、そしてソニー・インタラクティブエンタテインメントのPS VRの「御三家」が登場する年です。前者2つはすでに市場に出回っており、PS VRのみ後出しで10月13日に発売を迎えます。

4月4日に出荷を開始したHTC Vive
いずれもVR向けヘッドマウントディスプレー(HMD)なので、かぶると360度映像の中に入ったような感覚を覚えます。外部センサーを利用してユーザーの位置を追跡してくれる点や、モーションコントローラーを用意して自分の手でCGに何かのアクションを取れるという点も共通しています。そうした基本の話をのぞいて、下記の5点あたりがPS VR「ならでは」な特徴と言えるでしょう。

この連載の記事
- 第34回 グーグルのVR注力から予測する、「経験」を検索できる未来
- 第33回 ついに発売のOculus Touchとは? 一番の魅力は「手の再現」
- 第32回 未来は「ながらVR」が当たり前? リアルよりバーチャルの世界が快適になる可能性
- 第31回 ニコニコ超パーティーの360度配信で感じた、「ライブ感」をVRで演出する難しさ
- 第30回 なぜ「Mikulus」はキャラの存在を感じるのか? 答えは「引き算」にあり!
- 第29回 「VR元年」 激動の10月を受けて今後どう変わっていく?
- 第28回 PlayStation VRレビュー、最高のコンテンツ体験だが「もったいない」ところも……
- 第27回 Oculus開発者イベントで見えてきた「会いに行けるVR」への布石
- 第26回 セルフィーも空からの時代に! 個人向け製品+VRが切り拓く未来
- 第25回 見えてきた「VRならでは」の体験、「ぶっ壊し」がいちジャンルとして成長する!?
- 第24回 TGSで存在感を放っていたHTC Viveのグリーンバック合成、剣舞に酔いしれたり、ライブに参加したり
- この連載の一覧へ