「知ったかぶりしてごめんなさい!」ということで……
JAWS-UG白山で初心者ハンズオンにチャレンジしてきた
2016年06月21日 07時00分更新
2016年5月14日、石川県白山市で開催されたJAWS-UG白山の勉強会のテーマは「今日から使うAWS初心者のためのハンズオン」だった。AWSのマネジメントコンソールの使い方やLinuxサーバー、Windowsサーバーの起動方法など、初歩の初歩から手取り足取り教えてもらえる、初心者には本当にありがたい勉強会だった。
読者のみなさまへご報告とお詫び「知ったかぶってました」
まず読者のみなさまに謝っておかなければならないことがある。JAWS-UG白山を取材する2日前、筆者はJAWS-UG金沢でなにくわぬ顔をして取材をしていたが、実を言えばAWSを実際に触れたことはなく、機能の全容もわかってはいなかった。幸いにして運用という普遍的なテーマだったので話は理解できたものの、機能名などは帰宅してから必死で調べて記事を書きました。取材時は知ったかぶった顔をしていて、本当に、すみませんでした!
Linuxは一通り使えるし、Macでもコマンドラインを多用、自宅サーバも運用しているので技術知識について自信がない訳ではないが、JAWS-UG金沢を取材してみて、「AWSの機能や用語の知識をある程度身につけなければダメだ」と感じた次第。そこでJAWS-UG白山では取材するだけではなく、自身もハンズオンに参加させていただくことにした。
AWSへのサインアップから新発見だらけの初心者ぶり
参加にあたり気がかりだったのは、筆者がノートPCを持っていないということ。取材など外での活動はすべてiPad Proで済ませているのだ。「大丈夫ですかね」とJAWS-UG金沢で周囲の方々に相談してみたところ「ブラウザだけあれば大丈夫だよ!」と誰もがおっしゃった。「じゃあなんとかなるんだろう」くらいの軽い気持ちで、参加を決めたのだった。
ハンズオン参加者はAWSのアカウントを作成しておくよう案内されていたので、取材街の時間にキャンピングカーの中でAWSのサイトを開いた。「サインアップ」をタップし、「初めてご利用の方はこちら」と進み、メールアドレス等の情報を入力して次の画面に進もうとするとエラー画面が表示される。すでに登録されているメールアドレスだというのだ。どうやら、Amazonで買い物に使っているアカウントがそのまま反映されるようだ。試しにサインイン画面まで戻って普段買い物に使っているメールアドレスアドレスとパスワードを入力してみると、決済方法の確認画面へ進むことができた。
AWSのアカウントや決済がAmazonでの買い物と同じIDにひもづけられているなんてことさえ、こうして自分でやってみないとわからないもので。やはり実際に手を動かしてみるのは重要だなと、アカウント作成の段階ですでに痛感させられた。
ともあれ、アカウントを作成してマネジメントコンソールにログインするところまでは準備できたので、「これなら、ブラウザさえあればなんとかなりそうだ」と筆者自身も思い込んでしまった。後で痛い目を見ることになろうとは、このときはつゆも知らずに……。
6名の初心者を3名で見守る手厚いサポート体制
準備万端(なつもり)で迎えたJAWS-UG白山勉強会当日。会場は白山市民交流センターの研修室。上層で市役所とつながる、カッコいい建物の4階だ。
会場には電源がきちんと用意されており、各自が使い慣れた自分のPCを持ち込んでいた。ハンズオン参加者6名に対して、サポートしてくれるスタッフは3名という贅沢な環境。一般的なPC教室でこんな少人数制の授業を受けたら、さぞお高い授業料を取られるに違いない。
勉強会に先だって、JAWS-UG白山の中道 健一さんが同会の成り立ちや最近の活動内容を紹介した。もともとはJAWS-UG北陸支部として活動内容していたが、金沢近辺と県西部の白山近辺とでは距離があり、一体的な活動が難しかったとのこと。そこで県西部の白山地域のユーザーが集まり2016年、つまり今年、JAWS-UG白山としての活動をスタートした。他団体と合同での勉強会は開催したことがあるものの、JAWS-UG白山単体での活動は今回の勉強会が初めて。AWSに慣れ親しんだ人だけではなく新しい人も入りやすいよう、初心者向けハンズオンを企画したと説明があった。
確かにほとんどの勉強会は、ある程度の知識を持っていることが前提とされている。AWSに興味はあるけど、基礎知識もなしに応用編の話を聞くのは気が重いだろう。知ったかぶりが気にならない厚顔なライターでもなければ。
中道さんの「AWSにまったく触れたことがないという方はどのくらいいますか?」という問いかけに応えて、バラバラと手が挙がる。どの程度の知識があるのかと聞かれて、「仕事でAWSの話が出てきたので、どんなものか使ってみたいと思った」と答える参加者もいた。初心者は筆者だけじゃないと胸をなでおろす。とりあえず全員アカウントを作成するところまでは準備してきていたので、マネジメントコンソールにログインするところから、ハンズオンはスタートした。
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