デルは6月17日、同社が販売するモバイルノートPC『New XPS 13』のテレビCMを関東圏(1都7県)で放映開始すると発表。これに合わせ、首都圏のJR山手線や地下鉄各線におけるトレインチャンネルでもCMを放送するそうだ。
New XPS 13は、5.2mmの超狭額ベゼルを採用し、一般的な11インチノート並みの筐体(およそ幅304×奥行き200×高さ9-15mm)に13.3インチ液晶ディスプレーを搭載した人気モデル。モバイルPCとしては定番機種となってきた印象もあり、気になっている方も多いだろう。今回は、あらためて同機種のデザインや性能をご紹介する。
New XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネルの主なスペック | |
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CPU | Core i7-6500U(2.5GHz、最大3.1GHz) |
OS | Windows 10 Home |
メモリー | 8GB(LPDDR3、1866MHz) |
ディスプレイ | 13.3インチ QHD+(3200×1800ドット) 276ppi、ゴリラガラス、タッチ対応 |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 520 |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe接続) |
光学ドライブ | なし |
インターフェース | USB 3.0×2、SDカードリーダー、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-C×1 |
カラー | シルバー |
本体寸法 | 幅304×奥行き200×高さ9-15mm |
重量 | 1.29kg |
販売価格 | 18万4980円(税抜き、送料込) |
Core i7にPCIe SSDとスペックに視覚なし!
New XPS 13はスペックごとに複数のモデルを展開しており、最上位のNew XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネルは、CPUに第6世代のCore i7-6500U(2.5GHz、最大3.1GHz)、OSにWindows 10を搭載。第6世代CPUは内蔵グラフィックスの性能が大きく向上しており、画像や動画編集のような高負荷な作業も従来以上に快適に利用できる。メモリーはLPDDR3の8GBと、ミドルクラス以上のノートPCとしては標準的だ。
CPUの計算性能を計測するベンチマークソフト『CINEBENCH R15』を試すと、CPUスコアが321cb、シングルコアのスコアが124cbという結果に。ノート向けCPUとしては良好なスコアが出た。
グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」の結果は、ICE STORMが「56385」、CLOUD GATEが「6155」、SKY DIVERが「3826」、FIRE STRIKEが「895」。ディスクリートGPUを採用していないため、大作3Dゲームを快適にプレイできるほどの結果は出ていない。
ストレージは高速なPCI Express 3.0接続のSSDに対応。内部のSSDはSamsungの『PM951 NVMe』が使用されており、記録方式はTLCとなる。TLCタイプのSSDはSLCやMLCよりも容量単価が安いぶん、速度や書き込み可能回数が低いと言われるが、近年はパフォーマンスが向上し、寿命も一般的な使用では問題ないレベルまで伸びているので、あまり気にする必要はないと思われる。
ストレージ速度を計測する『CrystalDiskMark』の結果を見ると、順次読み込みが毎秒1552MBと圧倒的な速度を記録しているのが一目で分かる。一般的なSATA接続のSSDは速度が毎秒500MB前後なので、さらにほぼ3倍の差をつけている計算だ。ノートPCでこれだけの読み出し速度のSSDを搭載したモデルはまだまだ少なく、データの読み出しに関してはほぼ最速クラスと言ってもいいだろう。一方で、書き込み速度は毎秒300MB前後と、一般的なSATA接続のSSDとほぼ変わらない速度に。これも前述したSSDの仕様が足枷になっていると見られる。HDDよりは2倍ほど速いが、データ書き出しに関しては過度な期待は禁物だ。
また、モバイルノートPCとして重要なのがバッテリー駆動時間だ。PCを使用中の環境を再現して駆動時間を計測するベンチマークソフト『BBench』の結果を見てみると、26920秒=約7.5時間経過した時点で電源が残り5%となり、スリープ状態に移行している。これだけの駆動時間が確保できれば、ビジネスで数時間電源の取れない場所にいても問題ないはずだ。高性能かつ駆動時間の長いノートPCを求めている人には非常によい選択肢と言えるだろう。
ちなみにインターフェース面では、あらたにUSB Type-CコネクターのThunderbolt 3/USB 3.1兼用ポートが搭載されている。現状は対応する機器がそれほど多くないが、最大40Gbpsの超高速転送に対応するのは大きな魅力だ。将来的にはThunderbolt 3接続の外付けグラフィックドックなど、魅力的な周辺機器が登場してくると思われるので、今後の展開に期待しよう。
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