留守電は面倒だ!
コンシューマー向けのソフトウェアを多く手がけるソースネクストは、新しいプロダクトの開発にあたって、携帯電話/スマートフォンユーザー1000人を対象としたアンケートをとった。
調べによれば、留守番電話サービスを利用しているユーザーは携帯電話/スマートフォンユーザー全体の49.8%にものぼる。およそ半数が留守番電話サービスを使っていることになる。一方で、「メッセージを聞くのが面倒」「聞き取りにくい」といった理由で、40.6%のユーザーはメッセージを聞くことを面倒に感じているという結果も出た。
確かに、留守電というのはなかなかもどかしい存在だ。すぐに聞けるとは限らないし、スマートフォンならディスプレーを何度かタップ/携帯電話なら専用ダイアルに問い合わせる手間がある。聞けたかと思えばざわざわとしていて内容がわからなかったり、単に相手が留守電のアナウンスまで呼び出しをねばっただけで、何も吹き込まれていなかったり。
これにもどかしさを感じてしまうのは、私たちが電子メールやショートメッセージ、SNSなど、テキスト主体のやり取りに慣れているせいもあるのだろう。発明された当初は「電話に出られなくても要件を伝えてもらえる」ことがそもそも画期的だったはずだ。
新時代の留守電は、声が文字になって届く!
今年の5月下旬、ソースネクストがリリースした「スマート留守電」というサービスは、相手の吹き込んだ留守番電話メッセージの内容を、音声認識エンジンを使ってテキストに変換し、プッシュ通知してくれるというもの。
キャリアの留守番電話サービスを通さずに使えて、月額利用料金はiOSが360円、Androidが318円。「通知がきて、画面を見れば要件が明確にわかる」に慣れすぎた現代人には非常に相性のいいサービスに思える。まるでメールやメッセージングアプリを使うように、留守電の内容を見ることができるのだ。
今回は、ソースネクスト 技術戦略室 執行役員の川竹一氏に、開発の経緯や今後の展望をきいた。