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Wi-Fiルーターのボディデザインなどに対しても革新的な技術かもしれない

NEC、18kmの遠距離まで携帯電話やWi-Fiの電波を光ファイバー経由で届ける技術を開発

2016年06月06日 15時37分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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オフィスビルなどでの利用

 日本電気は6月6日、ビル内や地下でも携帯電話やWi-Fiの電波を繋がりやすくする光ファイバーを用いたアンテナ技術を開発したと発表した。

 携帯電話基地局や無線LANアクセスポイントなどのアンテナ部と本体(制御部)において、高周波無線アナログ信号を大きく劣化することなく1ビットのデジタル信号系列に変換する位相同期型デジタル技術。これにより装置本体とアンテナ部は最大数km離すことも可能となり、実験では2.14GHz帯のLTE信号を18km離れた場所で信号劣化することなく通信できたという。

LTEなどの携帯電話の電波にも対応、地下街などのLTE化、Wi-Fi化に貢献する 

 デジタル信号を装置本体から光ファイバーで伝送することでアナログデジタル変換や周波数変換が不要となり、アンテナ部は従来比約1/5のカードサイズに小型薄型化できる。また、アンテナ部で周波数変換を行なっていないので、別の無線方式に変換するのも装置側の変更で済むという。NECでは、ビルや地下街などの無線が繋がりにくい状況などの適用、IoTデバイスやロボットなどの無線機器が多数混在する工場などへの運用を目指して研究開発を進めるとしている。

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