序盤から抜かれまくるミクAMG!
そしてタイヤがバーストし、勝負権喪失
決勝日の明け方まで吹き荒れた雷雨も、フリー走行前にはすっかり晴れ上がり、路面も乾きつつあった。フリー走行でもイマイチ調子があがらず、不安を残したまま決勝レースがスタートする。
今回のレース距離は500kmと、シリーズで2番目の長さ。ピットインとドライバー交代が2回義務付けられており、各チームともどういう戦略を取るか、監督とエンジニアが頭を悩ませるレースだ。
グッドスマイル 初音ミク AMGのスタートを担当するのは片岡選手。序盤の混乱を制し、素早く順位を上げることを得意としている。ローリングスタートでレースが開始。しかし、片岡選手の様子がおかしい。いつものように徐々に順位を上げるどころか、どんどん抜かれていき、10位でスタートしたものの18位までに後退してしまった。
タイヤも噛み合ってないようで、さらにマシンのスピードがあがらない。チームは21周目に早めのピットインを指示した。タイヤとドライバー交代を行ない、谷口選手がステアリングを握って再びレースに戻る。
アウトラップでは24位まで落ちたが、じわじわと順位を上げていき、46周目には10位を走っていた。このままいけば、表彰台は難しいがポイントゲットは確実と思われた矢先、ミクAMGの左フロントタイヤがバーストしてしまう。これにより、谷口選手は緊急ピットイン。致命的なアクシデントが起きたことによって、トップと2周差と順位が大きく落ちてしまう……。
ニュータイヤに履き替えた谷口選手はライバルたちが1分40~41秒台で走行する中、1分39秒台で走り続け、少しでも前とのギャップを詰めるべく攻めていく。そんなとき、再びアクシデントが発生する。63周目にGT500のマシンがタイヤバーストによりクラッシュ、そのままセーフティーカーランとなった。ここで、少しでも前との差を詰められればよかったのだが、残念ながらまったく差はなくならず、セーフティーカーが解除された直後にルーティンのピットインをしたのだが、すでにトップとは3周差の18位になってしまっていた。
片岡選手も39秒台で走るも前との差はかなり大きく、18位のままレースを終えた。前戦の2位から一転のノーポイントとなってしまった第2戦。前戦で表彰台に乗ったチームはすべてノーポイントに終わるという痛み分けのレースであった。これにより、ランキングはバラけており、どこかが独走という状態ではない。しかし、今回ノーポイントを喫してしまったことで、今後はひとつも落とせないだろう。
また、平成28年熊本地震で大きなダメージを受けたオートポリスだが、今月のレースまでには復旧が間に合わないと判断、正式に中止が発表された。なので、次戦は7月23~24日のスポーツランドSUGO(宮城)になる。
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