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MSオフィス中心ならSurface Pro 4よりオススメ!? 「ideapad MIIX 700」レビュー

2016年04月30日 10時00分更新

文● ASCII

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「Core m3-6Y30」の実力をベンチマークで確認

 「ideapad MIIX 700」の実力をベンチマーク結果を紹介していこう。試用機のスペックは、CPUがIntel Core m3-6Y30(900MHz)で、グラフィックス機能はIntel HD Graphics 515(CPU内蔵)。メモリーは4GB、ストレージは256GB SSDだ。

「CPU-Z」でスペックを確認。CPUはIntel Core m3-6Y30(900MHz)で、グラフィックス機能はIntel HD Graphics 515(CPU内蔵)を搭載

 Windows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」は、以下の通り(掲載画像は表示用ツール「WinSAT Viewer」を利用)。「グラフィックス」「メモリ」のスコアが低めとなっているものの、実際に利用する分にはストレスなく使うことができるはず。メールやウェブ、オフィスが主な使用用途なら十分快適といえる範囲だろう。ゲーム用グラフィックスは、WinSAT.exeでは正確な値を取得できずどの環境でも9.9として出力されるため、無視して構わない。

Windows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」のスコア

試用機のWindowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果
(Windows エクスペリエンス インデックス)
プロセッサ 7
メモリ 5.9
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 9.9
プライマリハードディスク 8

 PCの総合的な性能を計測する「PCMark 8」のベンチマーク結果は、掲載画像のようになった。ブラウジングやビデオチャットなどの通常作業におけるパフォーマンスを測るHome Acceleratedでチェックしている。結果は「2445」で、「ideapad MIIX 700」のスペックなら十分なところという数値だ。また、ベンチマーク実行中に背面に触れてみたところ、右側面寄り部分(背面に向かって左側)が暖かくなっていた。ただ、手に持つ場合は可動式スタンドを閉じた状態にするはずなので、暖かくなっている本体背面に直接触れる機会はかなり少ないだろう。

PCの総合的な性能を計測する「PCMark 8」(Home Accelerated)のベンチマーク結果。画像右端にある、温度変化を示す水色のグラフが大きく上下していない点にも注目

 ストレージ性能を確認できる「CrystalDiskMark」は、以下の通り。SSDならではという数値となっており、データの読み書きを遅く感じてイライラするということはまずないはず。

ストレージ性能を確認できる「CrystalDiskMark」によるテスト結果

 比較的低スペックのPCでも楽しめるオンラインゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークも測定してみたところ、「グラフィックス設定:標準品質」「解像度:1280×720」「表示方法:ウィンドー」とすべて初期設定のままの場合は、「スコア:4303」(評価:普通)となった。また「グラフィックス設定:標準品質」「解像度:1920×1080」「表示方法:フルスクリーン」の場合は「スコア:3080」(評価:普通)だった。 意外と健闘している印象で、バリバリの最新3Dゲームには向いていないが、軽めのゲームやブラウザーゲームで息抜きがてら遊ぶというスタイルなら十分なものだ。

「グラフィックス設定:標準品質」「解像度:1280×720」「表示方法:ウィンドー」とすべて初期設定のままの場合は、「スコア:4303」(評価:普通)

「グラフィックス設定:標準品質」「解像度:1920×1080」「表示方法:フルスクリーン」の場合は「スコア:3080」(評価:普通)

 ちなみに、MacやiOSデバイスでおなじみの「Geekbench 3」のWindows版で計測した結果が、以下の画像だ。MacBookの最新モデルなどと比較したい方には、参考になるだろう。

「Geekbench 3」(バージョン3.4.1、64bit版)

「Geekbench 3」(バージョン3.4.1、32bit版)

バッテリー駆動時間テストの結果は、約3時間53分

 「ideapad MIIX 700」のバッテリー駆動時間は、最長約7.7時間(JEITA2.0、カタログ値)となっている。持ち歩く機会が多くなりそうなタイプのタブレットであるため、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってバッテリー駆動時間をテストしてみた。設定は以下のとおりで、バッテリー残量が約5%を切ったところで休止状態になった。ログを確認したところ、バッテリー駆動時間は約3時間53分で、ほぼ4時間といったところ。液晶ディスプレーの輝度を下げたり、電源プランを「省電力」に変更したりするほか、コマメに無線LANとBluetoothをオフにするなどを行なうと、もう少し粘れるはずだ。

バッテリー駆動時間テストの条件

  • テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
  • 電源プランを「バランス(推奨)」に設定
  • 液晶ディスプレーの明るさを50%に設定
  • 液晶ディスプレーの輝度調整機能を無効化
  • 無線LANとBluetoothをオンに設定
  • ボリュームは0%に設定

「Lenovo ideapad MIIX 700(Web直販モデル)」の主なスペック
製品名 80QL00GKJP 80QL00GNJP 80QL00GMJP 80QL00GJJP 80QL00GPJP
CPU Intel Core m5-6Y54(1.1GHz) Intel Core m3-6Y30(900MHz)
チップセット CPU統合
メインメモリー
(最大)
8GB LPDDR3-1600 4GB LPDDR3-1600
ディスプレー
(最大解像度)
12型IPS FHD+(2160×1440ドット)、約400nit、10点マルチタッチ、光沢あり、LEDバックライト
グラフィックス機能 Intel HD Graphics 515(CPU内蔵)、最大約4GB(メインメモリーと共用) Intel HD Graphics 515(CPU内蔵)、最大約2GB(メインメモリーと共用)
ストレージ 256GB SSD 128GB SSD
LAN機能 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac、2×2)
インターフェース USB 3.0端子、USB 2.0端子(給電機能付き)、Micro HDMI端子、Bluetooth 4.1
メモリーカードスロット microSD
カメラ イン500万画素/FF、アウト:500万画素/AF/LEDフラッシュライト
センサー 光センサー、加速度センサー
サウンド機能 ヘッドホン出力・マイク入力兼用端子、ステレオスピーカー
本体サイズ 本体:約幅292×奥行き210×高さ9mm、キーボード装着時:約幅293×奥行き224×高さ14.5mm
重量 本体:約750g、キーボード装着時:約1.08kg
バッテリー駆動時間 約7.7時間(JEITA2.0) 約7.5時間(JEITA2.0)
オフィスソフト Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス なし Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス
OS Windows 10 Home(64bit)

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