ソシャゲ課金マンガプロジェクトの裏側を探る(後編)
1本のマンガを描くにはどれだけのコストがかかるのか
2016年05月01日 17時00分更新
「第一段階に設定した70万円は、本当は赤字でした」
――200万円の資金が集まったが、これでまかなえますか?
はまむら:支援してくださった方が多いので助かりましたが、「多ければ多いほど予算がかけられる」というのが正直なところです。というのも、200万円ものお金が一気に集まってしまって、一見景気がよさそうに見えるかもしれませんが、ここから印刷代、特典のお返し代、発送費、サイトへの手数料などを引くと、執筆にかけられるお金はそれほど残りません。今となって言うのは卑怯かもしれませんが、第一段階に設定した70万円は、本当は赤字でした。
――赤字でもいいから描きたいネタだったと
はまむら:さんざんカッコイイことを言ってたくせにお恥ずかしいですが、そのとおりです。もちろん、70万円だったとしても手を抜かずにしっかり描くつもりでした。その気持ちは今も同じです。むしろ200万円も集まってくれたので、それだけ期待されていると、余計に気合が入りました。僕らはいままで20年、漫画家として続けてきてよかったなぁ~と、村正と話していたところです。
――作業はスタートしている?
はまむら:はい。「スマホゲームの大地」の作業はがんばって進めていますので、期待していてください。本当は少しくらい内容にも触れたかったんだけど、支援者あっての作品だから、みなさんに読んでいただくまではどこにも話せないのです。ごめんなさい!
――いえ、そのとおりだと思います
はまむら:さて、偉そうなことをたくさんしゃべっちゃったので、そろそろ帰ってもいいですか?
――ありがとうございました。今後の予定は?
はまむら:今日も明日も明後日も、ずっとマンガですよ!(笑) 支援者の募集は5月15日まで受け付けていますので、興味を持ってくださった方は「スマホゲームの大地」の応援、よろしくお願いします!
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