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ドバイでも日本のアニメが人気!? アラブのコミコン取材記

2016年04月20日 17時00分更新

文● 伊藤 真広 編集●北村/ASCII.jp

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 アラビア半島にあるドバイで、4月7日から9日の3日間にわたり「ミドルイースト・フィルム&コミコン」(以下、ドバイコミコン)が開催された。

 ドバイコミコンは、マーベルやDCコミックといったアメコミ作品を中心とした映画やテレビ番組、コミック、ビデオゲームなどのコンテンツを中心としたイベント。

 アラブ首長国連邦に加えて、陸続きのサウジアラビアやオマーン、カタールなどのアラビア半島の各国から来場するアラビア半島最大級のコンテンツ系のイベントとなっており、3日間で7万人が参加した。

3日間で約7万人が参加したドバイ最大級のコンテンツ系イベント「ミドルイースト・フィルム&コミコン」。ドバイの休日は、金曜日と土曜日のため、木、金、土の3日間の開催となっている

開催時間は10時から22時の12時間と長丁場。午前中はまばらだが、15時をまわるころには、右の写真のように芋洗い状態の大混雑となった

 出展ブースは、現地でのアメコミ系の作品を販売するショップや、地元のケーブルテレビ局、昨年末に最新作が公開された「スター・ウォーズ」、現地のオンラインゲームサービスベンダーなどに加え、サムスンやファンタと言った日本でもなじみのあるメーカーやブランドが多かった。

 日本企業は、コンテンツ系の出展は見られず、大規模なものはドバイ最大の書店の紀伊國屋書店ドバイ店のみで、この他には物販を中心とした小規模なブースがいくつか見られた。

アメコミ系の作品を取り扱うブース、VRコンテンツ体験ブースなどに加えて、オンラインゲーム大会を開催するブースなど、コンテンツ系の総合イベントにふさわしい多彩な企業が出展していた

スター・ウォーズのブースでは、実際に撮影で使用された衣装が展示されていた

日本のコミックやイラスト集などを販売していた紀伊國屋書店ブース

ASUSなどPCメーカーもゲーミングPCで出展していた

サムスンのブースは、Galaxy S7とGear VRの体験コーナーとなっていた

イベント主催者が用意したヒューマンインベーダーゲーム

日本コンテンツは若い子を中心に人気! 

 では、日本のコンテンツが皆無かというと、アラブ首長国連邦では、「キャプテン翼」や「マジンガーZ」「ボルテスファイブ」「ベルサイユのばら」などの作品が以前から放送されていたこともあり、それらのグッズを日本から買い付けて販売するブースを見かけた。

日本でもアニメのグッズを販売するコーナー。中には38歳の筆者が幼少の頃に夢中になって見ていた懐かしいアニメ作品に関するものもあった

 また、ガンプラを取り扱うブースがあったほか、日本では同人活動にあたるファンサブのコーナーのなかで「ラブライブ!」や「ワンパンマン」「おそ松さん」といった作品のファンアートを頒布する人の姿があった。

ガンプラを販売するブースでは、組み立て体験コーナーも用意されていた

同人(ファンサブ)コーナーは、女性が7割以上。出展者の頒布物は日本とアメコミ系で半々くらいだった

 ユニークなところでは、日本のファミコンやスーパーファミコンのソフトを販売するブースがあり、話を聞いてみたところ「日本の古いゲームは人気があるので、日本に行った時に秋葉原などでまとめて買ってきている」と語ってくれた。

 コスプレも、アメコミ系やハリウッド作品に混じって、日本のアニメや漫画作品のキャラクターに扮する姿も多数見かけた。あるコスプレイヤーによると「クランチロールなどのインターネット放送で日本のアニメを見ています。最近の若い子たちは、アメコミ系よりも日本のアニメやコミックのほうがなじみがあると思います」とのこと。

 この他にも、屋外の会場にはステージが用意されており、音楽ライブやコスプレコンベンションなども開催されていた。

懐かしのオールドゲームを販売するブース。価格は「ドラゴンクエスト」が1800円と、日本に比べると少々割高だが、輸送コストなどを考えると比較的良心的?

「ラブライブ!」合わせのコスプレイヤーさん。コスプレについては、後日別記事でお伝えするのでお楽しみに!

ステージでは、ライブ、ダンス、トークショーにコスプレコンベンションなどが開催。コスプレコンベンションでは日本のアニメ作品コーナーも用意されていた

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