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ドバイの展示会で見かけた知られざるスマホ、ベゼルレスからカラフル端末まで

2016年12月04日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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ドバイの展示会で
中東やアフリカ市場などを狙うメーカーのスマホを見た

 モバイル関連の展示会は世界各国で開かれていますが、メジャーメーカーだけではなく、現地や周辺国のみをターゲットにした“知られざる”メーカーの出展も目立ちます。今回は毎年秋にアラブ首長国連邦のドバイで開催される「GITEX」で見かけた、中東やアフリカ向けのスマートフォンを見てみましょう。

会場を歩いているとさすがに異国情緒があります。さて、どんなスマホが展示されているのか?

 GITEX2017は基本的にソリューション関連の企業の出展が多く、サムスンなど大手メーカーの出展はありません。しかし、中東や中東をベースに、アフリカ、インドなどの市場を狙う中小のメーカーが多数出展していました。

 それらは日本では聞いたこともないような名前のメーカーがずらりです。たとえばZuriというメーカー。本社は香港にあり中東やアフリカ向けに自社ブランドでスマートフォンの展開を図っているとのことでした。

Zuriのブースにさっそく訪れる中東のバイヤー

香港をベースに中東やアフリカを狙うZuriのスマホ
メタル筐体を採用したスマホを展示

 Zuriのスマートフォンは約5機種を展示。価格はミッドレンジ以下が中心で、価格的には200ドル以下のものになります。たとえば「H56」は5.5型フルHD(1080x1920ピクセル)ディスプレーにリア1600万、フロント800万画素のカメラを搭載した同社の上位モデルです。SoCはMediaTekのMT6753(オクタコア、1.3GHz)、メモリー3GB、ストレージ32GBと悪くないスペックです。背面には指紋認証センサーも搭載。

オーソドックスなデザインのH56。同社としては上位機種になる

 なお、本体は金属ボディーですが、残念ながらゴリラガラスは不採用。このあたりはコストを優先しているとのこと。日本語ロケールも乗っていましたが、主なターゲットは中東を中心とした新興国だそうです。

日本語ロケールも標準搭載するが「たまたま」とのこと

 Zuriブースには頻繁に中東各国やアフリカ系のバイヤーが訪れていました。100ドル程度の低価格モデルもラインナップにあり、新興国ではどこでも見られる製品になるかもしれません。デザインには特徴にやや欠けるものの、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えるユーザーがまだまだ多い新興国では、価格が安くなくては消費者に選んでもらえません。Zuriのようなメーカーはほかにも出てくることでしょう。

Zuriのラインナップ。100~200ドルの製品がほとんど

新興国市場ではやはり100ドルという価格が重要!?
そんな価格帯でもベゼルレスの目を引くデザインも

 つづいて紹介するのはIKU。こちらも新興国が主なターゲットです。製品の特長は3Gのみに対応したスマートフォンもまだまだ作っていること。最近ではLTEが世界各国に広がっていますが、少しでも安い端末を必要とする消費者が多いエリアでは、3Gスマートフォンの需要も高いと同社ブースの説明員は話をしていました。

IKUのブース。こちらも新興国を主なターゲットにしている

 IKUの展示機を見ると、モデル名が2種類記載されています。その下を見ると「3G&4G」とあるように、同一モデルで3G版と4G版の2つを展開しています。4G版は3G版より価格が高くなると思いきや、カメラ画質を押さえてコストを下げることで、両方100ドル台の値段に抑えています。やはり「そこそこのスペックに、リーズナブルな価格」が求められているということなのでしょう。

2機種にそれぞれ3G版と4G版がある。4G版はカメラ画質が低い

 実際の製品を見ていくと、ベゼルレスのようなスタイリッシュデザインの「LEO(i55)」がありました。背面はカーボン調の表面仕上げで高級感もあります。

 SoCはメーカー非公開でクアッドコアの1.3GHz、メモリー1GB、ストレージ16GB、5.5型HD(1280×720ドット)ディスプレー、リア1300万、フロント500万画素カメラとミッドローに位置する製品です。そして通信方式は3Gのみで4Gは非対応。4Gを搭載すれば先進国でも販売できそうですが、100ドル前後の低価格をキープすることがなにより重要なようです。他社の低価格モデルと比べても、このデザインの良さは際立っています。

ベゼルレスっぽいデザインのLEO

背面はカーボン調の仕上げで低価格品にしては出来が良い

B2B市場向けではWindowsもまだまだ根強い人気

 さて、各種ソリューションの展示コーナーには、エンタープライズ向け(B2B向け)のスマートフォンを出しているところも多くありました。バーコードリーダーを搭載したり、防水・防塵に対応するなど、ファーストフード店や運送業者などで大量に利用されているモデルです。そういえば運送業者の人たちって、メーカー不明の端末をよく使っていますよね。

エンタープライズ向けのスマートフォンを展示するM3 Mobile

 M3 Mobileブースにあった「SM10」はAndroidとWindows 10 MobileのデュアルOS仕様。今でもWindows Mobile Embeddedなどでアプリを作っている企業にとっては、AndroidよりもWindows 10 Mobile端末を求める声が大きいとのこと。そこでデュアルOS対応にしたそうです。

 ということは個人で買って、両OSを自由にブートして切り替え利用できる……と思ったら、残念ながら「OSは出荷時に片方に固定」(説明員)とのことでした。

AndroidとWindows 10 MobileのデュアルOSに対応するSM10。残念ながら出荷時にOSは固定

タフネス仕上げで運送業者などで利用されているとのこと

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