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2020年度にはグローバル事業を全体の4割にまで拡大

2020年を見据えてサービスのSDx化を推進するNTT Com

2016年04月14日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月13日、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、2020年度までの目標を示した「ビジョン2020」と「グローバルクラウドビジョン2016」についての説明会を開催した。サービスのSoftware-Defined(SDx)化を一層強化するほか、IoTビジネスやマネージドサービスの強化を推進する。

グローバルシームレスなサービスは着実に拡充

 ネットワークやデータセンター、クラウドなどおもにインフラ系のサービスを中心に、グローバル展開を進めるNTTコミュニケーションズ。今回の発表会では、昨年に代表取締役社長に就任した庄司哲也氏が、これまでの取り組みについてまず説明した。

NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長 庄司哲也氏

 同社はグローバルで統一化・標準化された「グローバルシームレスサービス」を拡充しつつ、Software-Defined(SDx)の技術をネットワーク、データセンター、クラウドに積極的に導入している。SDxの導入により、柔軟・オンデマンド性を高め、ユーザーの利便性を向上させてきたという。

 また、ネットワーク分野に関しては、グローバルに展開する通信ケーブルは世界全体で7.6Tbpsにのぼったことをアピール。特に日本・アジア間のケーブル容量は3.8Tbpsにおよんでいるという。さらに、高品質でセキュアなVPNを謳う「Arcstar Universal One」は、AWSやAzureなどの設定変更を自動化するマルチクラウド対応やファイアウォールやアプリケーション高速化を実現する仮想アプライアンス(NFV)の提供、バックアップ回線に最適なワイヤレスアクセスを拡充し、ビジネスの変化にあわせた柔軟な構成を実現する。

グローバルの通信ケーブルは7.6Tbpsまで拡大

Arcstar Universal Oneではマルチクラウド化を推進

 「Nexcenter」ブランドで展開するデータセンターの領域では、2016年4月時点のサーバールーム面積がグローバルで36.7万㎡になったことをアピール。海外でのサーバールーム面積が日本の面積のほぼ倍になったという。自社建設やM&Aによるデータセンターの拡充も急ピッチで進んでおり、2015年度は日本はもちろん、インド、香港、米国、タイ、インドネシアなどでのデータセンターが追加。昨年度だけで約7万㎡が拡充され、2016年度の第4四半期にはドイツ、2017年2月にはテキサス州ダラスのデータセンターが開設される予定だ。

グローバルの面積が日本の面積の2倍に拡大

Nexcenterの拡充は急ピッチに進む

第2世代に突入したEnterprise Cloudとマネージドサービス

 こうしたネットワークやデータセンターを基盤とした「Enterprise Cloud」はSDNを基盤としたインフラに刷新され、仮想サーバーのみならず、ベアメタル、プライベートクラウド、コロケーションまで統合的に扱えるようになった。展開拠点も12カ国・15地域になる予定。8つの都市エリアにおいてはエリア内のデータセンターを相互接続し、あたかも1つのデータセンターとして扱えるほか、都市エリアや国をまたぐ10Gbpsの広域ネットワークも2016年度中に30以上のデータセンターをつなぐようになるという。

 そして、昨今特に力を入れているのが、管理やセキュリティなどの付加価値を提供するマネージドサービス。サービスデスクとオペレーションの自動化を推進する「Global Management One」のほか、独自開発の運用基盤とセキュリティアナリストによる高い防御能力を持つ「WideAngle マネージドセキュリティサービス」、さらには他の事業者やユーザー側のシステムとのシームレスな連携が可能な「ID Federation」などが展開されており、インフラの運用管理負荷を大幅に削減できるという。

ますます強化されたGlobal Management Oneのビデオも披露された

 庄司氏は、基幹システムのクラウド化のほか、UC(Unified Communication)やマネージドサービスを導入した稲畑産業や、グローバルで統一されたICT基盤を構築した三井物産、さらにはアジア進出において、NTT Comをパートナーとして選んだ英国のCath Kidsonなどのユーザー事例を披露。グローバルシームレスサービスが確実に浸透してきていることを報道陣にアピールした。

2020年度は1.5兆円規模へ グローバルで4割を目指す

 過去の実績を説明した庄司氏は、市場動向の変化に続いて、今後の戦略について説明を進める。

 企業におけるICTの重要度は増しており、CEOの関心は市場の変化や法規制、マクロ経済の要因よりもテクノロジーに移っている(IBMの調査による)。しかし、複数事業者のクラウドを利用する企業も増加し、クラウドのハイブリッド化・マルチクラウド化はますます促進され、複雑度もあわせて増している状況だ。さらに既存のウイルス対策製品で検知できない未知のウイルスが大幅に増加しており、経営に対する大きな脅威となってきたほか、IoTのような新しい取り組みにも期待が集まっている。

CEOの関心事の第一位はテクノロジーへ(IBM調べ)

未知のウイルスが増加し、大きな脅威へ

 こうした市場動向に対応すべく、NTT Comが掲げるのは、2020年までの「ビジョン2020」と、年次で発表されるグローバルクラウドビジョンになる。

 ビジョン2020では、NTTコミュニケーションズグループ全体で見た2020年度までの数値目標を掲げた。この中では、現在(2015年度)で1.32兆円の売り上げを、2020年度までに1.5兆円に引き上げる。このうち、成長の多くはグローバル事業での収益増を見込んでおり、現状の3500億円を6000億円まで拡大させる。「2020年度には全体の4割をグローバルからの売り上げにしたい」と庄司氏は語る。

2020年度には売り上げを1.5兆円に規模に拡大。そのうち4割はグローバルから

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