フェイスブックは4月12日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「F8」をサンフランシスコで開催した。
初日のトピックは、ライブ動画のAPIやMessenger向けボットの提供開始や、VR撮影カメラ、プロフィール作成キット、フリーベーシック開発環境シミュレーターと利用者インサイトツール、アカウント・キット、Facebookアプリ用アナリティクスの更新、引用付きシェア機能、保存ボタン機能だ。
その中で注目の機能を紹介したい。
引用付きシェアおよび保存ボタン機能
引用付きシェア(Quote Sharing)は、アプリやウェブサイトから文章などを引用して共有できる機能。iOS版/Android版アプリ、モバイル、デスクトップで動作し、ウェブ上から簡単に引用付きシェアができるボタンを用意する。
保存ボタンは、ネット上にある商品や動画などのコンテンツを自分だけが見られる「保存済みリスト」に保存してほかの端末からでも閲覧できるというもの。これをFacebook外のウェブサイトでも「保存ボタン」として利用可能になる。たとえば、商品のセール開始時やまだ読んでいない記事などがあとから適切なタイミングで通知されるという。本機能の提供開始にあたり、日本ではメルカリと楽天が加わることが決まった。
そのほか利用者がアプリからコンテンツをシェアする際、関連するハッシュタグを自動的に投稿画面に表示する「Hashtag Sharing」や、モバイルサイトでFacebookのシェアボタンを押した際に、ブラウザー上で新しいタブを開くことなくシームレスにシェアできる「Mobile Web Share Dialog」なども追加された。
Messenger向けボット(Bots for Messenger)
開発者がボットを作成できる機能。天気や交通情報などを自動で配信するものや、ショッピング時のレシートや荷物の配送状況の通知といったユーザーと直接やりとりできるボットを設置できるようになる。またテキストの送受信だけでなく、「Messenger Send/Receive API」により画像や入力操作を受け付ける吹き出しもやりとり可能とのこと。
VR撮影カメラ(Facebook Surround 360)
360度撮影が可能な3Dカメラを開発。17個のカメラで4K/6K/8K動画を撮影できるという。なおハードウェアのデザインと動画編集のコードは夏にGitHubで公開予定。
アカウント・キット(Account Kit)
電話番号またはメールアドレスのみでアプリにログインできるようにするもの。