パーツの劣化状況を考えながら
強化すべきポイントを探っていく
基本的にCPUなどのチップは(オーバークロックなど無理な条件で使わない限り)そうそう経年劣化しないが、それ以外の部材、特にコンデンサーは劣化しやすい。2000~2003年ごろに製造されたPCだと、不良コンデンサーが経年劣化して突然死するという事例が多く見られたが、現在はコンデンサーが原因で突然死する例はほとんど見られない。今回はCPU+マザー+メモリーの3点セットはそのまま使うということなので、それ以外のパーツのリプレースを考えていく。
では具体的にどのパーツを交換するかだが、OSやアプリの起動が遅いと訴えていたのでHDDをSSDに交換すること、またミナミダの要望で、グラボをもっと描画性能が高く静音性の高いものに交換することは決定した。
しかし、5年落ちのマシンだと電源ユニットも相応に劣化しているはず。特に電源ユニットは故障するとマザーやグラボなどを巻き添えにして死ぬ可能性が非常に高い。まだ使えそうでも、ある程度使い込んだら潔く交換するのが賢い選択だ。
幸い旧構成の電源ユニットは750Wの“80PLUS Silver”グレードという中途半端なスペックだったので、今風の変換効率の高いものの中から、最終的なパーツ構成に適した出力のものにすることで、省電力化できるようにしたいところだ。
ストレージとグラボ強化で延命
電源交換でシステム安定度を高める
- 【ストレージ】320GB HDD→Crucial「CT240BX200SSD1」
(SSD 240GB) - 【グラボ】MSI「N560GTX Twin Frozr II GE OC」
→玄人志向「GF-GTX970-E4GB/OC/SHORT」(GeForce GTX970) - 【電源】電源ユニット:750W(80Plus Silver)
→FSP「PT-650M」(650W、80Plus Platinum)
あとはパーツを交換するだけなのに
なぜフルアーマー装備が必要なの?
作業は編集部の会議室で、ということで打ち合わせ通りに編集部へ訪問したところ、なぜか白衣を渡され、ラテックスの手袋にマスクというフル装備にさせられる。まるで実験をやるような装備にした理由は、持ち込まれた南田のPCを見れば一目瞭然だった。次回はグロ画像多めの作業編をお届けする。本当にグロなので決して食事中に見ないよう注意してほしい。
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