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ズバッと解決! Windows 10探偵団 第87回

既存のセキュリティをすり抜けた攻撃を防ぐことができる最新機能

Windows 10用の「最強のセキュリティ機能」が近日登場予定!

2016年03月21日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 イラスト●てりィS Factory 編集●E島/ASCII

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 Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。

 基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。

WINDOWS EXPERIENCE BLOGに「Announcing Windows Defender Advanced Threat Protection」が投稿された。現在は日本語に翻訳されたページも出ている

監視報告
Windows 10用の最強のセキュリティ機能が近日登場予定!

 3月1日、WINDOWS EXPERIENCE BLOGにて、「Announcing Windows Defender Advanced Threat Protection」というエントリーが投稿された。

 Windows 10には「Windows Defender」というセキュリティ機能が搭載されており、マルウェアを検出し、実行を防止することができる。しかし、マイクロソフトは新たなセキュリティ機能を「Windows Defender Advanced Threat Protection」を開発している。年を追うごとにサイバー攻撃の度合いは増し、国家が支援するサイバーテロなども起きるようになってきた。既存の脅威を検出する従来のセキュリティ機能では被害が起きかねない。

過去6ヵ月間に渡り、アラートが出たタイミングや種類など、マシンの情報が手に取るようにわかる

 マイクロソフトによると、2015年だけで数千件の被害が報告されており、企業がセキュリティ侵害を検知するまでに200日、食い止めるためには80日を要するという。その間に、個人情報などが漏洩し、被害が広がる。1回の被害で平均1200万ドルの予算が飛んでいるとのことだ。

 Windows Defender Advanced Threat Protectionは、企業ネットワークに対する攻撃を検知し、対処を支援してくれる新しい機能。現在のWindows 10が備えるセキュリティ機能をすり抜けた攻撃に対する、追加のシールドとして機能するのだ。

マイクロソフトの持つ膨大なデータを利用し、脅威を検出できる

「Windows Defender Advanced Threat Protection」のダッシュボード。攻撃の通知や脅威度が可視化され、何やら男子ごころをくすぐるUIになっている

 Windows Defender Advanced Threat Protectionの機能は主に3つ。ひとつは、マイクロソフトが持つ膨大な情報から得られる情報を元に、サイバー攻撃を検知する機能。2つ目は、攻撃の兆候を検索し、適切な対処法を推奨する機能。その際、過去6ヵ月間の状態をタイムトラベルしているようにシンプルに表示できるので、手間をかけずに調査できると言う。3つ目がWindows 10に組み込まれるために、コストがかからず展開の手間もかからないという点。保守の必要もない。

 この頼もしい機能、マイクロソフトは「企業向け」の機能とはしているが、搭載するエディションはまだ発表していない。ぜひ、Enterpriseエディションだけでなく、個人でも購入できるProエディションにも搭載して欲しいところだ。


これでズバッと解決!

 Windows 10が備える既存のセキュリティをすり抜けた攻撃を防ぐことができる最新機能が近日登場する予定だ


 Windows 10探偵団は毎週、月・水の午前9:00、日曜日の12:00に更新します。お楽しみに!


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