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R.O.G.ブランドのパーツを使った自作PCで検証

ASUSの新型“最速”ゲーミングルーター『RT-AC88U』の実力は? プロゲーマーStanSmith氏が試してみた

2016年03月19日 11時00分更新

文● ジサトラショータ 撮影●高橋智

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海外サーバーのあるゲームで効果大? Pingを下げられる『WTFast』の実力とは

サーバーとの通信経路を最適化し、ゲームのPing(PCの送信したデータがサーバーに到達し、再び戻ってくるまでの往復にかかる時間のこと。回線の安定度を表し、数値が低いほど快適にゲームが楽しめる)を向上させて遅延を低減する『WTFast』がルーターの設定から使用できる

ショータ:ルーターの機能に関する話に移りたいと思います。まずは『WTFast』についてお話を聞かせていただきたいです。通信経路を最適化してPingを向上させるソフトウェアで、特に海外にサーバーが存在するゲームでは大きな効果が得られます。StanSmithさんは以前、ソフトウェア版を利用されたことがあるそうですね。

StanSmith:『League of Legends』が海外サーバーでしかプレイできなかったとき、利用したことがあります。効果は環境にもよるようなのですが、僕の場合はPingが下がっているのを確認できました。

ショータ:ルーター内蔵のWTFastは現在6つのタイトルで利用できますが、今回はシンガポールにゲームサーバーがある『World of Tanks』と、あらたに日本サーバーが開設されたばかりの『League of Legends』を、無線の5GHz帯域で検証していただきました。試してみて、いかがでしたか?

『League of Legends』は日本サーバー開設以降、Pingが激減。WTFastがオフの状態でも10ms前後で安定するなど、プレイしても遅延はほとんど感じられない。 © 2016 Riot Games, Inc. All rights reserved. Riot Games, League of Legends and PvP.net are trademarks, services marks, or registered trademarks of Riot Games, Inc.

StanSmith:『League of Legends』は日本サーバ―ができてからPingがすごく改善されて、機能をオンにしていない状態でもPingが10ms前後とほぼ遅延がない状況です。なので、はっきり分かるほどの数値の変動は見られなかったですね。

 一方で、『World of Tanks』は主に21時~24時ごろの時間帯でPingに違いが出ました。オフの状態で90~120ms前後で推移するところが、機能をオンにすると70~100ms前後で安定しましたね。昼間の時間帯はどちらもだいたい70~100ms前後でおさまっているという感じです。

カクッチ:『World of Tanks』ではやや差が出た形ですね。Pingは有線接続のほうが有利、というのは未だにあると思いますが、海外サーバーで100ms以下を維持できれば回線状況は十分良好だと言っていいんじゃないでしょうか?

StanSmith:そうですね。eスポーツなどの対戦ゲームでは、Pingが低ければ低いほど遅延が少なく、プレイングは有利になります。これまで“ゲーミングルーター”と聞くと、なんとなくイメージしにくい部分はあったんですが、ゲームに優先して帯域を割り当てられるQoSだけでなく、実際にゲームのPingを改善できる機能を備えているのは素晴らしいと思います。機能はルーターの設定画面からオン/オフできるし、個別にソフトウェアを立ち上げる必要がないのも楽ですね。難しい設定もなく、使いたいゲームを選んで登録するくらいです。

ショータ:現在、ソフトウェア版のWTFastは有料化してしまっていますが、このルーターを買えば無料で使えるのはありがたいですね。今は6タイトルのみ対応ですが、将来的にはソフトウェア版のように多くのタイトルに対応してくることを期待したいです。

カクッチ:『3DMark』のスコアー上位者を表示する“Hall of Fame”みたいに、ゲームごとのPing速度ランキングが出るようになったら楽しいかも(笑)。効いてるのが分かるし、ゲーマー仲間同士の話のタネにもなるね。

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