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大谷イビサのクラウドコミュニティな日々 第4回

サーバーが落ちても、上司から電話があっても、この日は駆けつけよう

いよいよ週末!非AWSエンジニアに教えるJAWS DAYSの楽しみ方

2016年03月10日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウドの祭典「JAWS DAYS 2016」の開催がいよいよ今週末の12日(土)に迫った!事前告知記事はすでにアップしているが、ここでは最後の一押しとして、特に初参加の人向けにイベントの魅力について書いておきたい。そして、当日のオオタニの出し物の宣伝も少しさせてもらう。

JAWS DAYSはAWSエンジニアのためだけのイベントじゃない

 JAWS DAYSはAWSのユーザーグループであるJAWS-UG(Japan AWS-User Group)が1年に1回行なうクラウドのイベントだ。ベルサール新宿グランド1階の広大なイベントスペースを貸し切り、朝10時の基調講演から夕方のLT大会まで数多くのセッションが行なわれる。今年の登録者数はすでに1400名を突破し、大きな盛り上がりを見せるのは間違いない。

JAWS DAYS 2016の参加登録は3月9日時点で1400名を突破!

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 3回目の参加になるオオタニから言わせてもらうと、JAWS DAYSがAWSエンジニアのみ対象としているというのは大きな誤解である。もちろんJAWSの名前を冠するイベントなので、AWSエンジニア向けのセッションは多い。実際、AWSのソリューションアーキテクトやヘビーユーザーがディープに技術を語るAWS Technical Deepのトラック、クラウドを実践するWorkshopやHackdayなどはわりとAWSエンジニアをメインとしたトラック。人によっては難しいと感じるだろう。一方、今年のプログラムはクラウドを使ったことないオンプレのエンジニア、企業のITを切り盛りする情報システム部の担当、ビジネス開発や新規事業担当者などの非AWSエンジニアが楽しめるセッションが充実している。

 とはいえ、コミュニティイベント慣れしていないユーザーはJAWS DAYSの雰囲気に戸惑うかもしれない。圧倒的な人数が行き来し、セッションも出入りしやすいオープンなスペースだけに、初めてJAWS DAYSに参加した3年前の自分自身は実際大いに迷った。ユーザーコミュニティのイベントであるJAWS DAYSには、ベンダーイベントのように営業さんのアテンドがない代わりに、しつこい出展者の勧誘もない。参加者は自らが行きたいセッションを決め、足を運ぶ必要があるのだ。そこで、JAWS DAYS初体験の方に向け、個人の視点で見どころをガイドしていきたい。

センタートラックはこの広さ!この横に各トラックのセッションブースがある

クラウド初心者はセンターとJAWS-UG出張勉強を行き来する

 クラウド初心者はキーノートでJAWS-UGの活動内容と「圧力」について押さえつつ、センタートラックとJAWS-UG出張勉強のトラックを行ったり来たりするのはどうだろうか? センタートラックはワークライフバランスの大塚万紀子さんのほか、ソラコム玉川憲さん、Increments及川卓也さんなどすべらない話が聞けるほか、JAWS-UG出張勉強であれば、AWSの荒木靖宏さんやJAWS-UGルーキーエンジニア、関西女子会などが実りあるセッションを披露してくれるだろう。

情シスの人は朝からユーザートラックに張り付け!

 情シスの人であれば朝からユーザートラックに張り付くべきだろう。このトラックでは、AWSを導入したユーザーが本音を晒したり、SIerとの付き合い方を語るセッションがメイン。東急ハンズの長谷川秀樹さんやソラコムの玉川憲さんがモデレーターを務めるパネルでは、ベンダーイベントでは聞けない生の声が聞けるに違いない。

スタートアップや新規事業系はThe Next Cloudトラックがオススメ

 スタートアップや新規事業などを担当するエンジニアは迷わずNext Cloudトラックを目指すべきだ。サーバーレスアーキテクチャ、機械学習、FinTechなどIaaSレイヤーとは異なる新しいクラウドのテクノロジーや活用法に大きなヒントを得られるはずだ。今年はIoTやセキュリティに関するセッションも目白押しだし、スタートアップ関係者にはAWS Japan Mafiaトークセッションもオススメできる。

 このようにクラウドの浸透と共に多様化してきたユーザーのニーズに応じたセッションが用意されているのが、JAWS DAYSの特徴と言えるわけだ。ベンダーイベントとも、メディアのイベントとも大きく違うが、なぜ多くのエンジニアがクラウドに向かうのか、その熱量は伝わるはずだ。オオタニは後述するとおり、裏番組的なセッションを持っているため、残念ながら参加できないセッションも多い。その意味では本当に参加者がうらやましいと思う。

JAWS-UGのメンバー(やオオタニ)と名刺交換しましょう

 JAWS DAYSの勉強会以外の目的は、エンジニア同士の交流だ。しかし、いろんなイベントで体験していることだが、隣同士に居合わせたエンジニアといきなりうち解けるのは難しい。まして、普段勉強会に参加しないような非AWSエンジニアであれば、ある種の身内ノリについて行けない可能性がある。これは致し方ないと思う。

 であれば、まずは運営のJAWS-UGとつながりを持つのはどうだろうか? 運営っぽいTシャツの人と名刺交換してもよいし、Facebookで友人になってもよい。つながりが生まれれば、おそらく適切なJAWS-UGへの入り口を切り開いてくれる。初心者であれば初心者支部、情シスであれば情シス支部やE-JAWSなど、特に東京はニーズに合わせて、さまざまな支部があるので、優しいJAWS-UGのお兄さん、お姉さんに相談してみるのがよいだろう。

 オオタニも一昨年は事前告知とイベントレポート、昨年は全国支部のユーザーにインタビューを敢行した。今年のオオタニの出し物としては、セッションの裏番組的に「AWS Samurai 2015」の公開取材をホールの外のJAWS-UGブースで開催している。4人のAWS Samuraiに対して、普段の通り取材していくので、「セッションの間の止まり木」としてぜひ顔を出して欲しい。もちろん、オオタニも会場での名刺交換も大歓迎なので、遠慮せずに声をかけてもらいたい。

昨年と同じく、こんな感じの格好で会場にいると思います

 お金もらっているわけでもないのに、なぜ記者のオオタニがここまでJAWS DAYSに毎年コミットしているか? 理由は単純に楽しいから。参加したら、それは体感してもらえるはず。プラットフォームの違いも、会社の垣根も取り去って、3月12日はとにかく1日イベントを楽しみましょう!

筆者紹介:大谷イビサ

 

ASCII.jpのTECH・ビジネス担当。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、日々新しい技術や製品の情報を追う。読んで楽しい記事、それなりの広告収入、クライアント満足度の3つを満たすIT媒体の在り方について、頭を悩ませている。


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