手のひらサイズのDJガジェット『GODJ』を開発するJDSoundは、よりDJプレーに特化させた新モデル、スピーカーを内蔵する『GODJ Plus』の開発を開始、クラウドファンディングサイトMakuakeにて支援募集を開始した。価格は一般販売で5万3784円(税込)予定のところ、Makuakeでの“超早割!40%オフコース”では価格3万2800円(税込)、20名限定となっている。発送は2016年10月を予定。現行モデルの6万4584円(税込)に比べて、より安価になっている。プロジェクトの終了日は5月30日。
よりDJのために特化して、大幅に進化
進化のポイントは、現行モデルのユーザーなど現役DJにJDSound代表の宮崎氏が徹底的に行なったリサーチにより、DJの現場で本当に必要と思える機能を追加していること。ボディーはA4サイズと大きくなっているが、スピーカーを内蔵。現行モデルと異なり、単体で完結してDJプレーに求められるすべての操作ができるようになった。連続再生時間はディスプレー利用時で約12時間、未使用時で約24時間となる。
本体カラーはシルバーとブラックの2つが用意されている。2つの液晶を使ったターンテーブルでのプレーはもちろん変わらず、サイズが大きくなったことで、物理操作できるノブが6個から16個に増える予定で、ボタンなどが追加されている。内臓スピーカーも、本職のDJが納得できるレベルのクオリティーのものを搭載。
もちろんオーディオ出力から別途用意したスピーカーと接続も可能。その際、内蔵スピーカーは返しのモニタースピーカーとして利用できる。これは現場のDJから意見で取り入れられた機能となる。
またWiFi対応SDカードを用いることで、ネットワーク機能も利用できる。GODJ Plus単体でネットワークに接続して、楽曲のダウンロードもでき、PCなしで完結させることが可能だ。GODJはファームウェアのアップデートで、新機能を追加するのも特徴。DJのミキシングやセットをダウンロードするといった、ネットワーク機能を使った新しいサービスの導入も期待できる。
同時に廉価版『GODJ-C』も登場
さらに、廉価版の『GODJ-C』も初登場。通常価格は3万7584円(税込)、Makuakeでは2万7800円(税込)のコースを用意している。現行モデル『GODJ』と比べてハイレゾ再生などに対応しないが、そのほかの機能は同等。こちらは5月30日のクラウドファンディング終了後、約2週間で発送される予定だ。『GODJ Plus』とセットのコースも用意されている。セットコースでも『GODJ-C』は先に発送されるため、10月のPlus発送前に基本操作などを学ぶことが可能だ。
メイドインジャパン、メイドイン被災地
GODJを開発するJDSoundは、宮城県仙台市を拠点とするベンチャー企業だ。今回の新モデルの『GODJ Plus』は、宮城県石巻市にある工場で製作されるメイドインジャパンの一品。ただ被災地だからという理由ではなく、もともとソニーのウォークマンやワイヤレスヘッドフォンなどをオーディオ機器を手掛けてきた国内でも屈指の実績をもつオーディオ工場だ。
JDSoundの宮崎晃一郎代表は『GODJ Plus』開発において、スピーカーの必要性を主張する。「さらに小さくという選択肢もあったが、逆にインターフェースを増やして、よりDJに使いやすいものにした。現行品の問題点のひとつはスピーカーがないこと。単体のDJ機器として完成させるために、このスタイルを選択した。また、活躍されているDJさんが使うものとして、しっかりとした音が出てもらわないと付けている意味がない。アンプ、スピーカーの組み合わせは満足のいくものにしたい」としている。
よりDJのために特化した新しい『GODJ Plus』。本職のDJだけでなく現行モデルの『GODJ』をスピーカーを別途用意して利用していたユーザーや、インテリアとして利用しながら部屋に置けるポータブル音楽プレーヤーとしても魅力的な製品だ。
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GODJ Plus(Makuake)