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嘘偽りのない音楽を──「G4・IV」発売記念インタビュー

GLAYでアニメMV HISASHIさんの本気

2016年02月25日 11時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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やりたかったのは「ジャパニーズコア」

── プロからすると、アニソンって演奏しやすいものですか?

意外とロックアプローチが多いんですよ、アニメって。「ロックっぽい感じで」みたいにオファーすることも多いのか、いかにもギターリフ然としたものがあるんですよね。「タイムボカン」とかもそうかも。ブルースロックみたいなものがあったり、イメージが浮かぶんです。「GLAYだったらこうするだろうなあ」って。

── アレンジするならこうなるだろうと。

だいたいこういう目線でしか楽曲を見ないんですよね、普段から。『残酷な天使のテーゼ』をライブでやったこともあったんですけど、あれも楽曲として優れているのでどうアレンジしてもいい方向にしか転ばない。強いメロディはどんなカウンターメロディを当てても崩れない。色濃いギターのアプローチをしても大丈夫だと。

── 全幅の信頼を置いてますね、アニソンに。

その意味、GLAYの楽曲もそうなんですよ。TERUの歌がやっぱり強すぎるから。

── な、なるほど!

ちょっとコード外しても大丈夫かな、みたいな。けっこう自分のフィールドとして幅が広がったのはGLAYだったから、というところがあると思います。

── 個人的にGLAYというと「王道」というイメージなので意外な印象です。

90年代はシングルをいかに売るかという時期だったので、キーも高ければギターのイントロも最初から派手、そういう作り方は努力していました。けど、反面アルバムや個人の作品だと冒険できたんです。その反動が大きかったですね。

── 新作シングル「G4・IV」もかなり攻めていました。「彼女はゾンビ」は「王様のブランチ」EDでしたが、詞も曲もMVも、すべてが実験的です。

発表直後、オレじゃなくて「ブランチどうした」って言われてましたからね。

── サイケロックのような曲づくりで「GLAYこんな音も出せるのか!」と驚きのコメントもついていました。もともと攻めた曲をつくろうと?

いや、最初はプライマル・スクリームみたいにオーソドックスなロックをやろうと思ってたんです。でも歌詞と連動して曲ができていくにつれて「彼女が普通の人間だったらつまんないだろうな」って。

── えええ。

Aメロまで彼女は普通だったんですけどね。「彼女がゾンビだと仮定して、さらに行ってみようか」となっていって。そこからはもうどんどん雲行きがあやしくなってきて。

── 自由にやっちゃえと。

(連作シリーズ)G4は4作目なんです。シングルには属するんだけど、わりとミニアルバムみたいにみんながやりたいことをやる。4人で薄まるから1人くらい濃いことやってもいいかなということで、徐々に色濃くなっていったという感じです。

── そしてMVもアニメと。アニメMV、いつかやろうと思ってました?

思ってましたね。それこそ押井監督とやったときもそうですけど、もっとこうジャパニーズコアというか、ナードコアっぽい感じを見せたい。前作でもナードコアという言葉は出したていたんですが、日本の鋭いところが垣間見せられたらなと。

── MVはどんなイメージで制作を依頼されたんですか?

「パンスト」(アニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』)のテイストでお願いしました。

── 出来上がりはどうでした?

自分が思い描いていたもの以上のものが出来ました。4分間でプロの仕事を見たなという感覚です。実は、最後のオチがいまだにわかってないんですけど……。

── TERUさんがよくオッケーを出したなあと驚きました。

まあ彼も相当なアニメ好きなんで。

── そうなんですか。

TERUはジブリ系なんでちょっと路線が違うんですけど。「『イノセンス』(「攻殻機動隊」劇場版)見に行くんだー」とTERUが言ったときは「その前にこれだけ見とけ」と“押井BOX”を渡したこともありました。(BOXが)返ってきてないんですけど……。

── ファンの方からはどんな声をいただきましたか?

「HISASHIさん、よかったね」って。

── もはや曲の感想じゃないですね……。

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