World of Warshipsが最高設定・60fpsで動くPCを10万以下で作った

「量産型ペイマックス」出航セヨ! WoWS仕様自作PCのススメ

2016年02月26日 18時00分更新

文● ASCII.jp 協力●加藤勝明 編集●南田剛志、村山剛史

秋葉原までパーツを買いに出掛けたはいいが、肝心の写真を撮り損ねたので、代わりにHDDに眠っていた1枚をぺたり。撮影年月わかります?

BroadwellとかSkylakeやら言われても……

 さて、筆者が自主的にゲーミングPCを作るのだから費用は当然、WGJ宮永氏同様、自腹。懐事情も加味すると10万円以内を目標としたい。

週アスの連載でおなじみジサトラのみなさんにアドバイスをもらおう。集合写真が見つからなかったので、昨夏のイベントポスターを

 ただ問題は、冒頭にも書いた通り、筆者がPC自作事情に疎いこと。BTOがなければPCでゲームすること自体諦めていました(6年前買ったPCもデルのBTO)。

 なにせアスキーの媒体に10年余り関わりながらも、PCレビューの類を一切書いたことがないんですから。

 つまり筆者1人だとロクなことにならないことは必定。となれば、頼るべきはアスキーの自作PC企画を司る「ジサトラ」のみなさんでしょう!

 そして、(美少女)ゲームにめっぽう強い全ギ研にも助っ人を頼み、10万円前後でパーツ一式揃えるためのアドバイスをもらうことに。

ベラルーシ的にはアウトであろうゲームを毎夜リサーチしている全ギ研こと全日本ギャルゲー研究所。ご協力いただいた結果、「VRは肌色を観るために日々進化している」という貴重な知見を得た

参考:『World of Warships』動作環境(ver0.5.2)
パーツ 必要動作環境 推奨動作環境
CPU Intel Core 2 Duo (2.6 GHz)以上、AMD FX-4170以上、AMD A8以上 Intel Core i3 (2.4 GHz)以上、AMD FX 6300以上
ビデオカード NVIDIA GeForce 8800GT / 9600GT以上、NVIDIA GeForce GT 740M / 830M以上、Intel HD 4600以上、VRAM:512MB以上、解像度:1366×768以上 NVIDIA GeForce GTX 460 / 550 Ti 以上、AMD 250x / AMD 7770以上、VRAM:1024MB以上、解像度:1920×1080
ストレージの空き容量 30GB 30GB
メモリー 2GB 4GB
OS Windows XP以上 Windows 7以上
サウンドカード DirectX 9.0cと互換性のあるもの DirectX 9.0cと互換性のあるもの
通信速度 1024Kbps以上 1024Kbps以上

 まずは上記表の右端「推奨動作環境」に合わせてパーツを購入するわけですが、ちょっとPC自作をかじったことのある読者ならお気づきの通り、『World of Warships』が要求する推奨動作環境は、最近のPCゲームにしては相当低スペック……らしいのです。よくわかりませんが、なんとなく期待が持てる滑り出しですよ。

 ものは試しと2016年2月中旬における秋葉原価格をざっと確認したところ、CPUのCore i3 (2.4GHz)は1万6000円前後、メモリー4GBはおよそ3000円。

 ビデオカードの推奨パーツに至っては、すでに店頭から消えて久しい状態。ジャンク箱で見つかるかもレベルだそう。たとえばNVIDIA GeForce GTX 460は2010年発売で当時2万円前後だったようです。

 これは勝ちが見えてきました。10万円どころか5万円でもお釣りが来るんじゃないでしょうか。5万円払えば無料で160連ほどまわせますよ。いまならSSR高森藍子を自引きできちゃうかもしれません。夢は広がるばかりです。

 ……などと浮かれていた筆者でしたが、ジサトラ・全ギ研連合の見解は異なりました。

「5万円ドブに捨てるようなもん」

 先ほど、WoWSが要求する推奨動作環境は最近のPCゲームにしては相当低スペックと書きましたが、これは裏を返せば、「いまどきこんな環境でマトモに動くビッグタイトルなんざめったに存在しない」ということです。

 要は、安物買いの銭失いだと。確かに“WoWSだけなんとか動かせるポンコツ”に金を出す勇気はありません。

 あらためて条件を、「WoWSの推奨動作環境に準じたPCパーツを10万円以内で揃える」から「最近のビッグタイトルでも設定を落とせば30fpsあたりでプレイできる環境を10万円で整える」に変更して、パーツを吟味し直します。

 ほかにも「Core i3は安価だが、性能を考えるとわざわざデスクトップPCを組み立てる必要性に欠ける。数千円の違いなのでCore i5にすべし」

 「いま新調するならDDR4メモリーが挿さるマザボを買い給え」

 「ビデオカードは『最新ゲームで60fpsを維持したい』とか言わないならGTX-750でもOKでしょ。これでもう6~7000円下がる」

 「電源ユニットの省エネ具合を示す“80Plus”の等級に気を取られがちだけど、この程度のパーツ構成なら80Plusにこだわる必要性は薄い」

 「VRギャルゲーに備えてOculus Riftをまず予約すべき!!!」

 などなど貴重なご意見を賜った結果、こんなパーツ構成になりました。

WoWSが快適に動いて10万円の自作PC
『量産型ペイマックス』のパーツ構成

・CPU:Intel Core i5-6400 2.7GHz 約2万4000円
・マザーボード:ASUS H170M-PLUS 約1万2000円
・ビデオカード:玄人志向 Geforce GTX960 2万4000円
・ストレージ:SANDISK SSD PLUS 240GB(流用)
・メモリー:CFD DDR4 PC4-17000 8GB×2枚 約9000円
・電源ユニット:玄人志向 500W ATX電源 約5500円
・PCケース:AeroCool QS-240 Window(micro ATX) 約4500円
・CPUクーラー:付属品
・OS:Windows 10 Pro(流用)
計7万9000円

 ストレージとOSが手元にあったこと、そして安価なミニタワーPCケースをゲットできたことが勝因(?)

 我ながら現実的な線を狙えたと思います。ストレージとOSは手元にあったモノを流用することで予算を抑えました。本来なら256GBのSSDで約1万円、Windows 10 HomeのDSP版で約1万5000円が飛んでいき、計10万4000円コースですね。

 さっそく秋葉原へ飛び、速攻で買い集めました。ここまで大量のPCパーツを一度に買った経験がない筆者は興奮してしまい、写真を撮り忘れるという凡ミス。そして冒頭の写真に代替させたというわけです(ちなみに正解は10年前の2006年2月。交通博物館閉館に先駆けて、旧万世橋駅遺構が一般公開された頃ですね)。

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