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ミラーレス一眼『PEN-F』が登場した今だからこそ

発売直前なので、銀塩カメラの名機『ペンF』を再確認する

2016年02月25日 13時00分更新

文● 岡田清孝 編集●ASCII.jp 写真●岡田清孝

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カメラ大国日本が生み出した名機のひとつ

 ファインダーを覗くと当然画面は縦長。マニアの間ではデジタルの『PEN-F』もEVF表示を縦長に、という声もあるらしいが、よく考えるとそれは使いにくい。スクリーンはやや暗くピントの山もつかみにくいが、紛れもなくレンズを通した実像が表示されるのは一眼レフならでは。左側にはTTLナンバーという数値が表示される。この数値とレンズの数値を合わせると適正露出になるという仕組みだ。

ファインダー内の表示。露出計の針が示した数値が適正露出のTTLナンバーになる。

レンズには通常の絞り値にくわえ、TTLナンバーが刻印されている。

 巻上レバーやシャッターボタンも独特の形状。それがまた普通の一眼レフとは一味違うぞ、という優越感を与えてくれ、撮っていて楽しくなってくる。

初代『ペンF』では2回巻上だったが、『ペンFT』では一回巻上に改良された。ハーフサイズはフィルム給送量が短い分、巻上レバーのストロークも短く素早くフィルムを送れる。

 こうして久しぶりに触れてみると、ボディーの質感やシャッターなど動作部の精度の高さは、発売以来50年を超える時を経た現在でも色褪せることはない。カメラ大国日本が生み出した名機の一台であるオリンパス『ペンF』。一生大事にしていこうと思った。

底面の「MADE IN JAPAN」の刻印が誇らしく感じる。

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