Q:日本年金機構の情報流出を踏まえて、マイナンバーは漏洩対策してるの?
A:もちろん、新しく創設される仕組みなので、セキュリティ対策は強化されています。各種ガイドラインを見直しました。例えば、外部ネットワークと接続したシステムで、マイナンバー付きの個人情報は扱わない、といった対策がとられています。
2015年8月、日本年金機構から125万件の年金情報が流出しました。それだけでなく、年金機構職員の個人情報や業務マニュアルまで漏洩するなど、被害は甚大。しかも、攻撃方法はウィルスメールの送付という稚拙なタイプだったのに、システムではじくことができず、ITに関する知識のない数人が開き、感染が拡大しました。その後の対応も後手後手で、情報にパスワードを設定しないという内規違反も発覚するなど、ひどいものでした。
日本年金機構と比べれば、セキュリティは強化され、リスクが低減したことは間違いありません。とは言え、筆者としては、漏れるか漏れないかと聞かれれば、漏洩は起きると考えています。漏洩が起きたときにも重要な情報を守る仕組みや、漏洩時に責任を明確化し罰則をきっちり適用する仕組みなどをしっかりと用意して欲しいところです。
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