2月9日に発表された新しい「ThinkPad X1」ファミリー。
“X1のブランド”は今回から、ノートはもちろん、デスクトップ/周辺機器を含んだ幅広い製品に適用されている。ノート(ThinkPad)には3シリーズがある。既存の「ThinkPad X1 Carbon」。ThinkPad Yogaから改称した「ThinkPad X1 Yoga」。そして新開発の「ThinkPad X1 Tablet」だ。
大和研究所発、独自のアイデアを形にした
ここで紹介するThinkPad X1 Tabletは「ThinkPad Helix」および「ThinkPad 10」、両方の流れを汲んだ製品だ。ThinkPad Helixは着脱式11.6型の2in1でCore Mを搭載。ThinkPad 10は薄型軽量な10.1型タブレットでAtomを搭載する。携帯性/性能などで一長一短あり、補い合っていた形だ。
ThinkPad X1 Tabletは両者の“いいとこどり”をしたといってもいい機種。型番としてはThinkPad Tablet→ThinkPad Tablet 2→ThinkPad 10の流れだが、Core Mの搭載、2in1の先を行く合体システムが持つ拡張性、価格帯などはThinkPad Helixの影響を色濃く示している。ThinkPad品質の堅牢性に加え、ペン操作や本格的なキーボード、そして本体の薄さと軽さ、パフォーマンス、拡張性……などを含めて両者のバランスを取ったのがThinkPad X1 Tabletと言えそうだ。
その開発は横浜にある大和研究所が担当。その中心に立ったのが木下秀徳氏だ。上述のタブレット/2in1製品の開発も先導してきた人物だ。
独創的な“マルチモードに対応したモジュラーデザイン”、“自立するキックスタンドを備えつつ767gと軽量な本体”など特徴的なThinkPad X1 Tabletが、どのように生まれたのか。大和研究所で詳しく聞くことができた。