このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ReadyNASをオフィスでとことん活用する!実践使いこなし術 第7回

ReadyNASでサーバーのバックアップソフトを試してみる(その3)

「Acronis Backup Advanced」でReadyNASへのバックアップを試す

2016年02月18日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

リモートPCへのエージェントインストールとバックアップ実行

 では次に、この管理サーバーからリモートのPCに対し、エージェントをリモートインストールしたうえでバックアップを実行してみたい。すべて管理サーバー側での作業となる。

 ナビゲーション画面の「ツール」メニューを開き、「Acronisコンポーネントのインストール」を選択すると、リモートインストールのためのウィザードが起動する。これも、画面指示に従ってインストール先を設定していけばよい。なお、複数のマシンに対して一度にリモートインストールを実行することも可能だ。

「ツール」メニューで「Acronisコンポーネントのインストール」を選択すると、リモートインストールのウィザードが起動する

追加するコンピューター(ここではa-ohtsuka-pc)を指定。管理者権限のあるログオンアカウント情報も入力する。接続テストがOKになれば問題ない

インストールするコンポーネントの選択。今回はエージェントのみを選択するが、管理コンソールもインストールすれば、リモートPC側でも管理サーバーに接続して設定や監視が行えるようになる

インストール完了後、PC側には「Acronis Remote Users」というユーザーが自動追加されている

 インストールが正常に完了したら、リモートPCに接続してバックアップを実行してみよう。管理コンソールのトップ画面で「リモートコンピューターの管理」を選択し、接続先のPCとログオンユーザーの情報を入力する。

エージェントをリモートインストールしたPCを指定

 正しく接続できると、リモートPCの「ナビゲーション画面」が表示される。ここで「今すぐバックアップ」をクリックして、バックアップ設定と処理を実行する。これ以降の操作はサーバーをバックアップしたときと同じなので、ここでは割愛する。

リモートPCのナビゲーション画面が表示された。あとの操作は同じだ

バックアップスケジュールの設定

 ここまでサーバー、PCのバックアップを手作業で実行してきたが、ふだんはスケジュールによる自動実行で運用することになるだろう。最後に、バックアップスケジュールの設定方法を簡単に見ておこう。

 Acronis Backupの場合は、ナビゲーション画面で「アクション」メニューの「バックアップ計画の作成」を選択すると、設定画面が表示される。バックアップ対象(バックアップ元)や保存先の指定方法は、前述したとおりだ。

「バックアップ計画の作成」画面

 「バックアップの方法」の欄には「バックアップスキーム」という項目がある。これは、古い世代のバックアップデータ(最新のバックアップデータ以外)をどう残していくかを設定する項目だ。特に削除しない「シンプル」のほかに、古くなるほどデータを“間引き”する「GFS」、テープバックアップに適した「ハノイの塔」などが用意されている。

バックアップスキームを変更することで、ストレージのバックアップ容量を節約できる

* * * * *

 以上、今回はAcronis Backup Advancedを使ったReadyNASへのバックアップ方法をご紹介した。同製品のインタフェースはシンプルであり、メニューやメッセージの日本語表記も比較的わかりやすいので、初心者(筆者のような)でも簡単に使えそうだ。

 また、より入念にバックアップデータを保護したい場合は、ReadyNAS側でもバックアップ保存先フォルダをさらに定期バックアップ/レプリケーションするなどの対策が考えられる。次回は、バックアップソフトでReadyNASにバックアップする際の、ReadyNAS側での設定や注意点にフォーカスしてみたい。

(提供:ネットギア)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事