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MisfitのSHINE 2を使い込んでみる

50m防水で6ヵ月稼働、理想スペック活動量計の意外な落とし穴

2016年01月13日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Misfitは私にはMisfitだった

 しかしながら、いきなりアクシデントが。SHINE 2のテストを始めた初日、屋外でのLEDの輝度を確かめようと左手を見たところ、ない。コアが行方不明。思わず「MisfitがMissingかぁ」と、独り言をつぶやいてしまいました。

 結局、何週間か経って家の中で発見したのですが、どうやらコートを着る際に、袖に引っ掛けて飛ばしてしまったようです。いろいろ試したところ、袖を絞ったダウンジャケット、いつも着ているパーカー、概ねダメです。ドアに引っ掛けて飛ばしたこともありましたし、睡眠中にもコアが脱落して欠測していたこともありました。

 家の中ならなんとか発見できますが、外出先で脱落してしまうとコアの回収は難しい。瞬着で止める、ガムテで貼る、タオルを巻く、そのほか様々な対応策を考えましたが、いろいろと台無しになるので全部却下。

腕を見たらコアがなかったときの様子。このとき、スマートフォンとのBletooth接続は切れていましたが、帰宅したところ接続が復活したので、家のどこかにあることが判明

Misfitのアプリには「私のSHINEを点灯させる」というコマンドがあります。これを使うとコアのLEDが光るのですが、真っ暗闇の中でも周囲を照らすほどの光量はないので、これで発見できたらラッキーくらいの感じです

 これは、私の使い方や、寝相の悪さに問題があるのだろうと思います。私はロックフェスで腕にはめられるリストバンドのように、かなりゆるゆるの状態で装着しています。だから薄い円板であるコアの部分が、いろいろなところに引っかかりやすくなる。時計のようにタイトに締めれば、それほど問題がないことも確認しています。

 しかし、光学式の心拍計センサーが付いているならタイトに締めると思いますが、SHINE 2のように常時装着するスタイルでは、通気を確保して腕がかゆくなるのを防ぐ意味でも、ルーズに締めておきたい。しかし、そうすると時計をメタファーとした、薄い円板であるコアの形状が災いしてしまうわけです。

 ウェラブルガジェットも服や靴と同じ。要するに私とSHINE 2が合わないのだ、折角いい活動量計なのに諦めるしかないのかなあと、涙をのみつつあります。This Misfit Misfits me だったのだと。

 しかしながら、少々形が無骨でオシャレでないことに目をつぶれば、あるんです。やはり水深50mの水圧に耐える防水性能と、SHINE 2の倍、1年以上持つ省エネ性能を持つ製品が。次回は、次善の策として、それを試してみたいと思います。

昨年末にFossilが買収を発表し、その後の動向が気になるMisfitですが、今年のCESに「RAY」という新製品を発表しています。防水性能やバッテリーのスペックは同じで、形状だけが違うというもの。この形ならルーズに付けてもコアが飛んで行く心配はなさそう



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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