カスペルスキーは、2015年のサイバー犯罪予測の振り返り、脅威についての2016年の予測を発表した。
2015年はサイバーセキュリティーが浸透した年
同社は、2015年は「サイバーセキュリティー」という言葉が広く行きわたった年だとし、インターネット上のセキュリティや社内ネットワークの保護に関する問題が、経済分野以外に個人ユーザーの日常生活におけるさまざまな場面に影響を及ぼしたという。サイバー攻撃数の増加にともない、防衛予算に占めるサイバーセキュリティーの割合やサイバーセキュリティーに関する法律の新規制定や強化、国際協定も締結された年だったとコメント。
Mac OS Xがランサムウェア最大の標的?
2016年のサイバー攻撃は変わる
2016年は、何度も繰り返される執拗な攻撃から、メモリー常駐型といったファイルレスのマルウェアに軸足が移っていくものと予想している。これは、感染システムに残る痕跡を減らし、検知を回避するため。増加してきたランサムウェアによる被害は今後も新たな領域に広がっていくものと予測している。ランサムウェアはモバイルやLinuxに感染させる試みも数件確認されているが、標的としてさらに価値の高いプラットフォームはOS Xだという。Macを標的とするだけではなく、「Mac価格」を請求してくると予測している。