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度々負荷100%となっていたプロキシと置き換え

「A10 Thunder ADC」でカシオ社員6千人のアクセスを改善

2015年12月21日 14時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 カシオ計算機が従業員6千人のクラウドアクセス改善に、A10ネットワークスの「Thunder ADC」を導入した。

 カシオでは2011年の東日本大震災をきっかけに、災害発生時もシステム稼働を継続させるため、オンプレミスベースのシステムからクラウドのアプリケーションインフラへの移行を決定し、「Google Apps for Work」を導入した。そこで利用していたプロキシサーバーのトラフィック処理能力が不足していたことから、今回、A10 Thunder ADCを導入した。

 Thunder ADCは、次世代アプリケーション・デリバリー・コントローラー製品。アプリケーションアクセラレーションと負荷分散に加え、SSLインサイト、Webアプリケーションファイアウォール、DDoS防御機能を搭載している。

 カシオは従来6台のサーバーで提供していたプロキシと負荷分散の機能を2台のA10 Thunder ADCに集約。プロキシにかかる負荷を約1/4に軽減し、クラウドへの快適なアクセスを実現した。また、レポート機能によるリアルタイムな可視化により、アプリケーションの稼働時間を最大化したとしている。

 カシオ ユーザーサポートグループの川出浩司氏は「プロキシの負荷が度々100%近くまで上昇し、チャットやWeb会議、その他のアプリケーションがダウンしたという苦情が各国のオフィスから寄せられていました。A10 Thunder ADCを導入することで、2台のアプライアンスに6台ノンサーバーと負荷分散を統合でき、100%だったプロキシの負荷は常に25%以内に収まるようにもなり、従業員の生産性も向上しています」とコメント。

 カシオに導入されたA10 Thunder ADCには、将来的にさまざまなアプリケエーションのゲートウェイ機能としての役割も期待されるという。他の業務アプリケーションでは商用のプロキシが使われている部分もあり、A10 Thunder ADCとの連携や統合も含めた全体の最適化を今後は検討 していく考え。

 さらに暗号化通信を解析して業務に使用するクラウド向けトラフィックと私的な利用を区別できるよう、「SSLインサイト」なども実装し、セキュリティ強化に取り組むとしている。

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