(手に)なじむ! なじむぞぉぉ~!
なんだか懐かしいこの感覚
FREAZ POP、実際に手に持ってみると懐かしい気分だ。片手にすっぽりと納まり、親指だけで画面のどこでもタッチ操作できる。しかも軽い! 107gは最近のスマホの中では最軽量の部類に入るだろう。ディスプレーは2点マルチタッチだが、タッチの感度は悪くない。
スペックをハイエンドモデルと比べてはいけないが、SNSやメール、写真閲覧程度ならまったく問題なく動いてくれる。ただし、ゲームや動画などCPUパワーを必要とするものは厳しい。特に3D系のゲームはカクカクになってしまって、某音ゲーなんかはタッチのタイミングがズレてしまうことも。
ネットワークのLTE対応は恩恵も多いが、対応周波数がBand 1、3、19とドコモ系MVNOで使うぶんには十分だが、ちょっと寂しい。また、外部ストレージはSDHC(32GB)まで、Wi-Fiは11acに非対応、NFC非対応、防水・防塵も非対応と、ないない尽くしではあるが、逆にシンプルで使い方がハッキリしているのでいい。
シンプルといえば、プレインストールアプリもかなりシンプル。なんせGoogle系のサービスがGooglePlayしか入ってないという、質素にも程があるレベル。GmailやGoogleMapなどのアプリを入れるところから始まるのだ。余計なアプリが入っているのはイヤ! という人にも安心である。
一番残念なのはカメラ。リアカメラが500万画素、フロントカメラにいたっては30万画素と、10年前クラスなのだ。とくにフロントカメラの30万画素は女子に売るには致命的だ。リアカメラもピントがやや甘く、コンデジ替わりにするには心許ない。
※写真はすべてリサイズしていないので、モバイル回線の場合はご注意ください。
もうひとつマイナスポイントを言えば、バッテリー容量。1500mAhとちょっと少ない。この容量で4型ディスプレーやクアッドコアCPUを動かすもんだから、電池がグングン減っていく。ちょっと放置しているだけでも、数パーセント減ってしまうので、確実に1日はもたないと思われる。会社や家では常に充電ケーブルに挿しておくなどの対応で解決できると思うが、長時間の外出にはモバイルバッテリーは不可欠だ。
とはいえ、この値段にしては使い勝手はいい。大きな画面に慣れてしまったので、最初はキーボードの小ささなどに戸惑うが、そのうち片手で握って操作ができる便利さを思い出してくる。筆者はカメラをあまり使わないので、カメラの画素数も気にならない(撮るならiPhoneとかで撮るし)。
そのほか、急速充電にも対応しているし、外部USB DACを使えばハイレゾ音源も再生可能など、あなどれない機能もある。
サイズ的に女子向きなのだが、インカメラの画素数が残念なので、ちょっと女子にオススメしにくい。だが、格安SIMに手を出したいけど、試すスマホがないなんてときには、このFREAZ POPを選択肢に入れてみるのもいいだろう。正直、メインマシンになるとは言いがたいが、サブ機なら十分すぎるほど活躍してくれるだろう。まさにお値段以上なスマホだ。
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