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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第63回

小型のスマホが恋しくなったので4型SIMフリー機「FREAZ POP」を買ってみた

2015年12月20日 17時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII.jp

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(手に)なじむ! なじむぞぉぉ~!
なんだか懐かしいこの感覚

 FREAZ POP、実際に手に持ってみると懐かしい気分だ。片手にすっぽりと納まり、親指だけで画面のどこでもタッチ操作できる。しかも軽い! 107gは最近のスマホの中では最軽量の部類に入るだろう。ディスプレーは2点マルチタッチだが、タッチの感度は悪くない。

 スペックをハイエンドモデルと比べてはいけないが、SNSやメール、写真閲覧程度ならまったく問題なく動いてくれる。ただし、ゲームや動画などCPUパワーを必要とするものは厳しい。特に3D系のゲームはカクカクになってしまって、某音ゲーなんかはタッチのタイミングがズレてしまうことも。

4型なので1画面内の情報量はそんなに多くない

5.5型のZenfone 2との比較。当然写真も小さいが、使っているうちに慣れる

戻るボタンなどはディスプレー一体形ではない。個人的にはうれしいポイント

筆者のまわりはみんなやっている某音ゲーは、ちょっと動作が苦しかった。プレー中の発熱も厳しい

 ネットワークのLTE対応は恩恵も多いが、対応周波数がBand 1、3、19とドコモ系MVNOで使うぶんには十分だが、ちょっと寂しい。また、外部ストレージはSDHC(32GB)まで、Wi-Fiは11acに非対応、NFC非対応、防水・防塵も非対応と、ないない尽くしではあるが、逆にシンプルで使い方がハッキリしているのでいい。

 シンプルといえば、プレインストールアプリもかなりシンプル。なんせGoogle系のサービスがGooglePlayしか入ってないという、質素にも程があるレベル。GmailやGoogleMapなどのアプリを入れるところから始まるのだ。余計なアプリが入っているのはイヤ! という人にも安心である。

 一番残念なのはカメラ。リアカメラが500万画素、フロントカメラにいたっては30万画素と、10年前クラスなのだ。とくにフロントカメラの30万画素は女子に売るには致命的だ。リアカメラもピントがやや甘く、コンデジ替わりにするには心許ない。

500万画素のリアカメラ。身近なものを撮影してみた

※写真はすべてリサイズしていないので、モバイル回線の場合はご注意ください。

マクロはできないのか、奥の汚い配線にピントがあってしまった

白が飛びがち。このケース、FREAZ POP用ということで購入したのだが、サイズがぶかぶかで使い物にならず

ピントが合うように距離を調整したのだが、どうしてもブレてしまう

下は白かったのに、コンデジの色(ゴールド)に引っ張られたのか、白い部分が変色してしまい、セピア調になってしまった

夜景の撮影にチャレンジ。手前に光源があり、奥の建物を狙ったシチュエーション。光も潰れてしまい、全体的にボヤっとした写真に。なお、以下、右側の写真は参考までにiPhone 6s Plusで撮影したもの

光源が街灯しかないところで、夜の高層ビルを見上げて。ほぼ真っ暗なので、夜にはまったく向かないカメラだということがわかる。夜景モードで撮影したのだが……

昼間の風景写真。日陰だからかノイズが目立って残念なクオリティーに

お約束の食べ物写真。お皿とテーブルは金色なのに、銀色っぽくなってしまっている。iPhoneの写真の色が正解。コーンブレッドの上の粉末はどちらのカメラでも色が潰れがち

最後に30万画素のフロントカメラで美肌モード。顔の凹凸がわからないくらい加工してくれた

 もうひとつマイナスポイントを言えば、バッテリー容量。1500mAhとちょっと少ない。この容量で4型ディスプレーやクアッドコアCPUを動かすもんだから、電池がグングン減っていく。ちょっと放置しているだけでも、数パーセント減ってしまうので、確実に1日はもたないと思われる。会社や家では常に充電ケーブルに挿しておくなどの対応で解決できると思うが、長時間の外出にはモバイルバッテリーは不可欠だ。

AnTuTu Benchmarkの結果。Xperia Z5の約1/4だと思えば……。価格差はもっとあるし

参考までにZenfone 2のベンチ結果。写真では5本だが10点マルチタッチだ(ひとりでスクショが撮れなかった)

 とはいえ、この値段にしては使い勝手はいい。大きな画面に慣れてしまったので、最初はキーボードの小ささなどに戸惑うが、そのうち片手で握って操作ができる便利さを思い出してくる。筆者はカメラをあまり使わないので、カメラの画素数も気にならない(撮るならiPhoneとかで撮るし)。

 そのほか、急速充電にも対応しているし、外部USB DACを使えばハイレゾ音源も再生可能など、あなどれない機能もある。

 サイズ的に女子向きなのだが、インカメラの画素数が残念なので、ちょっと女子にオススメしにくい。だが、格安SIMに手を出したいけど、試すスマホがないなんてときには、このFREAZ POPを選択肢に入れてみるのもいいだろう。正直、メインマシンになるとは言いがたいが、サブ機なら十分すぎるほど活躍してくれるだろう。まさにお値段以上なスマホだ。

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