USBオーディオはすっかり定番の周辺機器になった。比較的小型なPCやノートPC中心になりつつあるのに加えて、ゲーミング環境でもGPUにPCIeレーンを専有されているのもあるが、お手軽である点がとにかく大きい。
また2014~2015年のキーワードのひとつ「ハイレゾ」に対応する製品の多さも魅力なカテゴリーだ。では、音楽環境を更新したいが、どうしようと考えると価格はバラバラである。
そこで今回は、エントリー向けな価格ながらも、高音質な「Creative USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2」(実売価格 1万円前後)をチェックしてみよう。価格.comなどの売上ランキングで上位に入っている売れ筋製品だ。
シンプルなボックスに十分な機能
各入出力とも24bit/96kHz対応
本製品、だいぶ製品名が長いのだが、それに対してボディーは幅139×奥行き99×高さ25mmとコンパクトだ。
重量も約208gと軽く、USB接続であるのもあり、置き場所については卓上の隙間でもいいくらいだ。
正面にはボリュームダイヤルとヘッドホン出力(6.35mm)、マイク入力(6.35mm)があり、RCA入力/出力、デジタル入力(角型)、デジタル出力(角型)、アースとおよそ必要になるものが揃っている。またOSへの対応状況だが、Windows 10に対応済みだ。後述する再生リダイレクトについては、Windows Vista以外は対応している。
音源部については、カタログスペックを見ると、最高品質クラスのDA/ADコンバーターやコンデンサー、オペアンプなどを採用とあり、非公開となっている。ただ、再生S/N比114dBとなっている、1万円前後の価格帯からすると性能の高さが目立つといったところだ。また各入出力とも24bit/96kHz対応だ。
対応するAPIは、DirectSound/DirectSound 3D、EAX 1.0/2.0/EAX ADVANCED HD、Open ALと豊富だが、ゲーミングシーンだとDirectSound/DirectSound 3D、Open ALがあればOKといったところだろうか。
また、ASCII.jp読者の一部が該当すると思われるが、レコードプレーヤーを直結できるように、RCA入力にはRIAAフォノイコライザーを搭載している。レコードだけでなく、カセットテープの音源をデジタル化しておきたいといった場合にも狙い目の存在だといえる。
(次ページに続く、「ロングセラーにはワケがある 価格以上のパフォーマンスがうれしい 」)
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