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年末年始の特番を録りまくり! 最新BDレコを買う!! 第3回

気になる番組を全部録る! 夢の全録レコーダーをわかりやすく解説!!

2015年12月09日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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レグザサーバー歴4年のユーザーが答える
全録に関する5つのギモン

2011年12月に発売された「DBR-M190」。4年前の機種だが筆者宅では現役だ!

2011年12月に発売された「DBR-M190」。4年前の機種だが筆者宅では現役だ!

 最後のまとめとして、初代レグザサーバーの「DBR-M190」を発売後即購入し、今ではDBR-M590との2台使いで、12チャンネル全録生活をしている筆者が、全録レコーダーに関する疑問や質問に答えていこう。

Q1:全録レコーダー2台って、電気代は大丈夫?
A1:心配するレベルでの電気代上昇はない

 筆者はヘビーな録画マニアなので、DVDレコ時代からレコーダーを複数台使っていた(シングルチューナー機時代は3台併用だったこともある)。

 当時のDVDレコは起動時間が長く、電源のオン/オフでトラブルが発生することもあったので、常時電源オンで使っていたこともある。

 だから、基本的に電気代の心配はしていない。とはいえ、レグザサーバー2台を運用するようになった今年の春はちょっと気になって毎月の電気代をよく確認したものだが、電気代の上昇はほとんど確認できなかった。毎月の電気代の変動の幅は、夏期のクーラーの使用による上昇よりも少ないレベルに収まっている。

 この原因は、すでに3チューナータイプのBDレコとDBR-M190の2台体制だったこと。3チューナータイプのBDレコがかなりフル稼働していて、全録レコーダーと実質的な消費電力が変わらなかったことなどが考えられる。

 つまりはちょっと極端な例かもしれないが、全録レコーダーが気になるようなテレビ好きで、BDレコの稼働率が高い人なら電気代はあまり心配しなくていいと思う。

Q2:全録レコーダーを使うようになってテレビ視聴で変わったことは?
A2:録画予約をしなくなり、痛恨の予約し忘れがなくなった

 普段は見ないような番組を見るようになった。最近はSNSなどで放送後に番組が話題となることが増えてきたが、それらの見逃しをほぼ完全にフォローできるようになった(ただし今春の春の12チャンネル全録体制以降)。

 ……などなど、ちまたで言われている全録レコーダーの良さは日々実感しているが、一番変わったことと言えば、「録画予約をしなくなったこと」だ。

 3ヵ月ごとに改編期がやってくる今のアニメ放送は、3ヵ月ごとに新番組をすべてチェックし録画予約するのが案外大変で、録画予約し忘れなどの痛恨のミスをすることも少なくなかった。

 レグザサーバー1台の時代は全録は視聴用、3チューナー機はBD保存用として、録画予約も一通り行なっていたが、今はまったく録画予約をしていない。

 当然ながら、新番組の見落としをしたこともここ1年ほどはまったくない。タイミングをずれた新番組の開始や特番などもまったく問題なくフォローできる。この快適さは想像を超える。

Q3:全録レコーダーはどれくらいの期間の番組を貯めている?
A3:個人的には1週間+1日分を確保

 筆者はテレビ番組を見るのも好きだが、それ以上に常軌を逸した高画質志向なので、(昔の貴重の番組ならともかく)画質が劣化したテレビ放送を見るくらいなら、視聴しないことを選択する。

 そのため、録画モードは2倍あるいは3倍相当の比較的高画質なところを選択している。ただし、長年使ってきた経験から1週間+1日分の蓄積期間はマストだと感じているので、平日の昼間の番組など録画しても見ることはほとんどない時間帯の録画は休止している(これは電気代の節約にも効く)。

 録画モードが高画質寄りな分、録画時間帯をやりくりすることで、1週間+1日分の蓄積期間を確保しているわけだ。このやりくりが全録レコーダーの使いこなしのポイントでもあるので、いろいろと設定をいじって試してみてほしい。

 ちなみに、1週間+1日の根拠は、最新の放送で超展開が発生したときなどに、前話を見直すことができるようにするため。2週前、3週前までさかのぼって見たくなるような番組は通常録画領域に保存しているので、いずれBDにダビングする予定なので実用上まったく不満を感じていない。

Q4:有料放送も全録できる?
A4:対応機種ならできる。ただし契約が必要

 地デジの全録専用機もあるので、すべてのモデルが対応というわけではないが、BS/110度CSの全録も可能なモデルならば、BSのWOWOWやCSの専門チャンネルなどの有料放送も全録チャンネルに設定することは可能だ。

 もちろん、視聴契約は必要。全録レコーダーは複数のB-CASカードを使うことが多いので、有料放送を契約したB-CASカードに対応したチューナーで有料チャンネルを指定しないと番組が録画されない。設定時によく確認しよう。

 映画好きならば、WOWOWシネマや映画専門チャンネルを登録しておくと効果は絶大。レンタルビデオに行く手間がなくなるし、おそらくはコストも安い。常に見たい映画が揃っているわけではないので、動画配信サービスとどっちがお得かは悩ましいところだが、筆者は好きな映画をBDも買う人なので、買うほどではないが見たい映画が貯まっていることが多い映画チャンネルの全録はかなりお得と感じている。これはアニメ専門チャンネルなどでも同様のことが言えるだろう。

 なお、1枚(1契約)のB-CASで全録できる有料放送は3チャンネルまで。それ以上の番組を全録したい場合、または番組をリアルタイムで視聴したい場合は通常録画用のB-CASへの追加契約が必要となる。

Q5:全録した番組の通常領域への保存(ダビング)って面倒じゃない?
A5:見ている番組を録画する感覚でできる

 全録領域と通常領域の使い分けの概念がわからないと面倒に感じるが、感覚的には見ていた番組を「これは録画しておこう」と録画ボタンを押すようなもの。見る前、あるいは見た後で「保存」を選ぶだけなので、作業の手間はない。

 ダビング処理の時間は多少かかる(録画モードによりかかる時間は変わる)が、パナソニックはレコーダーの稼働状況を見てダビングを開始する仕様であり、東芝も最新のモデルならダビング中の制限はあまりなく、特に気になることはない。

 BD保存が確定したような長期保存確定の番組は個別に通常録画で毎週予約してしまうと、視聴のたびに保存する手間も省ける。

年末年始に一番重宝するのは全録レコーダー!

 ……と、思いつく限りの疑問に答えてみたが、全録レコーダーの実用性の高さが多少はわかってもらえただろうか。

 BDレコの相場からすると価格は確かに高いが、それでも安価なモデルも増えてきて、導入はしやすくなっていると思う。言い尽くされた言葉だが、日常的に一定以上の時間テレビ番組を見ている人ならば、全録レコーダーはとてもありがたい存在だと感じるはず。

 特に、特番が多い一方で、好みに合わない番組も多い年末年始の特番シーズンなどでは、大量の番組が貯まっている全録レコーダーはとても重宝する。

 もちろん、全録レコーダーも外出先からのリモート視聴が全録番組を含めて対応しているので、出先でのヒマつぶしなどでも役立つなど、その魅力は数多い。全録レコーダーに関心を持っているならば、ぜひとも一度体験してみてほしい。

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