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今年のJavaOneで紹介されたJava SE/EE/MEの進化と方向性をオラクルが解説

DevOps、マイクロサービス、IoTが注目集めた「JavaOne 2015」

2015年11月30日 06時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 日本オラクルは11月25日、米サンフランシスコで10月に開催した「JavaOne San Francisco 2015」で公表されたJavaテクノロジーの最新動向についての説明会を開催した。

日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括Fusion Middleware事業統括本部ビジネス推進本部・伊藤敬シニアマネージャー

日本オラクル Java Embedded Global Business Unit マスター・プリンシパル・セールス・コンサルタントの宇野浩司氏

IoT、DevOps、マイクロサービス――Javaの「新たな動き」が顕在化

 Javaの登場からちょうど20年目という節目の年であり、例年よりもお祭りムードが強かったという今年のJavaOne San Francisco 2015。しかしその一方で、IoTやDevOps、マイクロサービスにおけるJava活用といった「新たな動き」が健在化した点が特徴だったという。

 特にDevOpsについては、昨年は関連セッションが7つだったものが、今年は107セッションへと拡大。全450セッションのうちの4分の1近くを占めた。そして、どのセッションも満席の状態だったという。

 日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括Fusion Middleware事業統括本部ビジネス推進本部・伊藤敬シニアマネージャーは、「DevOpsは、JavaOne 2015における主軸のテーマ」だったと語る。

 「これまではJava EEは、SoR(Systems of Record)領域が中心だったが、DevOpsによって、SoE(Systems of Engagement)の領域に踏み出していくことができる。今年のJavaOneでは、MavenやJenkins、Gitなどのツールを使って、どのツールを組み合わせれば、どんな成果が出るのかといった話題のほか、テストの自動化という点にも注目が集まっていた。さらにDevOpsでは、クラウド環境での活用が前提となっており、Dockerが標準的になものになってきた」(伊藤氏)

Java EEのトレンド「DevOps」

 そして、もうひとつのトレンドが「マイクロサービス」である。

 JavaOne 2015では、約30のマイクロサービス関連セッションが用意され、ネットフリックス(Netflix)やギルト(Gilt)などのユーザー事例や、アーキテクチャーに関する議論などに注目が集まった。ただし、伊藤氏は「マイクロサービスの快適な実行環境はまだ見つからなかったというのが今年の状況。小型で軽量な実行環境が求められており、来年にはこれが見えてくるだろう」と語る。

そしてもう1つのJava EEのトレンド「マイクロサービス」

(→次ページ、Java SE、Java EEの最新ロードマップを紹介

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