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Cisco UCS+FlashArray//m+VMware vSphere――その利点は?

ピュア・ストレージ、オールフラッシュ統合インフラを国内投入へ

2015年11月26日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 米ピュア・ストレージ(Pure Storage)は昨年12月、コンバージドインフラ(統合インフラ)製品の「FlashStack CI」を発表した。まもなく国内提供も開始されるこの製品について、同社の製品担当VPであるマット・キックスモーラー氏が、その特徴や差別化ポイントを説明した。

米ピュア・ストレージの製品担当バイスプレジデント、マット・キックスモーラー(Matt Kixmoeller)氏

成長するコンバージド市場に“オールフラッシュ”で斬り込む

 顧客のワークロードニーズに応じたITインフラ(サーバー+ストレージ+ネットワーク)を、あらかじめ適切なサイジングと動作検証済みのかたちで提供するのがコンバージドインフラ製品だ。キックスモーラー氏の挙げたデータによれば、数年前に誕生したコンバージドインフラ市場は年平均成長率54%で伸びており、現在はグローバルで170億ドル規模、ITインフラ市場全体の12%を占めている。

 しかし、コンバージドインフラ市場にはすでに、VCEの「Vblocks」、EMCの「VPLEX」、ネットアップの「FlexPod」、IBMの「VersaStack」、オラクルの「Exadata」など、多くの競合製品がひしめいている。こうした競合製品とFlashStackの違いについて、キックスモーラー氏は「簡単に言えばストレージが違う。当社のストレージのほうがより効率性が高い」と説明する。

 FlashStackでは、ブレードサーバーには「Cisco UCS」を、スイッチには「Cisco Nexus」を、仮想化プラットフォームには「VMware vSphere」を採用している。さらに管理ツールも「UCS Director」や「vCenter」を使用する。これらは共通する競合製品も多いが、大きく異なるのはストレージとしてオールフラッシュアレイ「FlashArray//m」を採用している点だ。高速読み書き/低レイテンシを実現するオールフラッシュアレイでは、ワークロードに合わせたチューニングが事実上不要というメリットがある。

FlashStackは、オールフラッシュストレージを採用したコンバージドインフラ製品

 「競合製品のほとんどは、ディスクベースのストレージを採用している」「実際、すでにコンバージドインフラを導入済みの顧客に対し、FlashStackへのアップグレードを勧めるマーケティング活動も行っている。ディスクベースのストレージをフラッシュに交換しませんか、という提案だ」

 特定のワークロード(アプリケーション)に最適化されたコンバージドインフラ製品もあるが、FlashStackの場合はワークロードを問わず高速に稼働するため、特にさまざまなワークロードが混在する環境における優位性があるという。

 「たとえばExadataは、Oracle DBやオラクル製アプリケーションに最適化されている。だがFlashStackの場合は、オラクル以外のアプリケーションであっても高速に稼働し、柔軟な構成ができる」

 キックスモーラー氏は、FlashStackにはシンプルな管理性、柔軟なスケールアウト性、ディスクストレージ比で小さなフットプリントという効率性、低TCO性という、4つの特徴が備わっていると説明した。FlashArray//mは、標準的なTier1ディスクストレージと比較して8~40倍のスペース効率を持つため、たとえば5000デスクトップを収容する大規模なVDI環境でも、ディスクストレージのように別途ストレージラックを用意することなく1ラックで構成可能だという。

VDI、Microsoft SQL、Oracle、SAP向けのリファレンス構成も提供

 発表から約1年が経過したFlashStackだが、すでに金融サービスやクラウドサービスプロバイダー、製造業、小売業といった顧客で採用されていると、キックスモーラー氏は語った。もともとピュア・ストレージとCisco UCSの組み合わせで導入していた顧客が、FlashStackを導入するケースが多いという。「既存のCisco UCSをそのまま生かして、FlashStackを構成することもできる」。

 FlashStackのサーバーコンポーネントにUCSを選択したのも、もともと同社の顧客にUCSユーザーが多かったからだという。顧客ニーズも考え、信頼性の高いコンバージドインフラとしてFlashStackを構成しているとキックスモーラー氏。ただし、将来的には他のサーバーベンダー製品との組み合わせも検討していくとしている。

 ピュア・ストレージでは、今年6月に「Citrix XenDesktop」と「VMware Horizon View」、「Microsoft SQL Server」向けの、11月には「Oracle RAC」と「SAP ERP」向けのFlashStack(リファレンス構成)をリリースしている。「企業がVDIを導入する場合、まったく新規にインフラを構成する必要があるため、最も需要が大きいのはVDIだと考えている」。

今月、新たにFlashStack for Oracle、およびFlashStack for SAPを発表した。FlashArray//mのスナップショットを活用し、管理作業も効率化される

 なお、日本法人 マーケティング部長の阿部恵史氏によれば、日本国内でも12月中をめどに販売を開始する予定だという。

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